大相撲夏(五月)場所の開催されている両国の国技館界隈をぶらりとしてみた | 週刊テヅカジン

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手束仁が語る、週刊webエッセイ

 初日から大荒れとなった大相撲夏場所。結局、横綱照ノ富士と大関貴景勝が早々に休場となってしまい、豊昇龍も連敗スタートという荒れ模様。果たしてどうなっていくのかなぁというところで、ボクたちのような傍観している観戦者としては、それはそれで面白いのだけれどもね。タニマチや贔屓力士の応援に必死になっている人たちにとっては、果たして今場所は、これからどうなっていくのやら…と、冷や冷やしたりドキドキしたり、あるいはワクワクしたりというところではないだろうか。

国技館前には、力士幟が賑やかだ。触れ太鼓を叩く櫓もいいね

 国技館のある両国は、ボクの通勤の通り道でもあるのだ。今は、毎日事務所に通っているというワケではないのだけれども、それでも、用があったり、ちょっと気分転換でもしようかなという時や、コピーを取りたかったり、調べ物のある時などは、自転車で行くことにしている。そんな折に、場所が行われている時には、その空気を味わいたくて途中、国技館の前を意図的に通っていくこともある。そういえば、スポーツ報知というか報知新聞社も、国技館のすぐ隣に引っ越してきて久しい。

それぞれの贔屓力士名の幟が、5月の春風に揺れるのも夏場所のいい光景

 今場所は琴ノ若改め琴櫻となったことも話題である。元琴ノ若にとっては祖父にあたるのだけれども、琴櫻という四股名は、やはりボクくらいの年齢層で相撲好きにとっては、ちょっと嬉しい四股名である。柏鵬時代の後に、北の富士と玉ノ海で北玉時代になっていくかと思われたところで、玉ノ海が腹膜炎をこじらせて亡くなってしまったという不幸があった。こうして、北の富士単独時代かと思われたところに突如として進撃をしてきたのが、久しく大関を務めていた琴櫻だった。全勝同士の千秋楽対決で、のど輪で一気に北の富士を攻め倒した相撲は鮮明に覚えている。

好きな人は、午前中の早い時刻から国技館に足を運んで序二段、三段目の相撲から観る

 横綱としては短命だったけれども、十分に存在感はあった琴櫻だった。その四股名が戻ってきたのだから、やっぱり懐かしいというか、嬉しいというか…ちょっとワクワクもする。ボクなんかやはり期待してしまうなぁ。もっとも、相撲のスタイルは先代とはかなり異なってはいる。むしろ、安定感としては、現琴櫻の方があるのではないかとさえ思っている。

 そんなことに思いを馳せながら、大相撲の空気を味わっている。

 今場所も大混戦になりそうで、平幕優勝も十分にありそうだけれども、あえて本命としては琴櫻ということにしておこう。そして、対抗となるのは期待も込めて阿炎ということにしているけれども、どうだろうか。

 十両では、新十両の阿武剋(新名学園旭丘→日体大)と風賢央(愛媛野村→中央大)に注目しているけれども。おっと、今場所十両転落した遠藤が今のところ連勝しとるがね。

 七月の名古屋場所は、三日目となる16日に観戦予定としている。本当は、十日目になるかと思っていたのだけれども、ちょっと日程を間違えた(苦笑)。