JapanラグビーリーグONEがいよいよ、週末の12月9日から始まるよ | 週刊テヅカジン

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 12月に入って、2週目の週末となる9日から、JapanラグビーリーグONE2023-24が開幕する。オフィシャルスポンサーとしては、NTTの名前が冠されている。

 来年の5月のゴールデンウィークまで、16節に及ぶリーグ戦は、DIVISION1は6チームずつがA、Bと2つのカンファレンスに分かれて、ホーム&アウェイ形式で戦い、間に6節のABを越えた交流戦が組まれている。この、足掛け5カ月に及ぶ戦いは、ボクとしても冬から春へつなぐスポーツイベントとしてもとても楽しみである。

東のラグビータウン熊谷市では、駅前でも地元チームを応援する姿勢で盛り上がる

 

 思えば、2019年にラグビーワールドカップが日本で開催されたことは大きかった。しかも日本が大健闘してベスト8に残ったということもあって、大いに盛り上がったのが4年前。それを受けて、当時のjapanラグビートップリーグは、かつてない話題性をもって開幕を迎えた。

 国内の上位16の企業チームが参加して行われたJapanラグビートップリーグだった。ところが、第6節まで進んだ段階で、新型コロナウイルスの感染拡大で、やむなく中止打ち切りとなってしまい、リーグ戦としては不成立となってしまった。

 せっかく、ラグビーが多くのスポーツファンの間でも定着しかかってきて、ラグビー観戦も一つの文化として普及していくだろうなと思わせてくれていたところだと思っていた。それだけに、とても残念だったという思いがあった。

JapanラグビーリーグONE2023-24オフィシャルブック

 

 それでも、翌年の2021年には、少し形を変えてながらもリーグ戦は成立した。プレーオフトーナメントでは2つのカンファレンス1位同士のパナソニックとサントリーがぶつかって、パナソニックが31対26という1トライ差で勝って優勝している。

 そしてその翌年は、組織改編というか、チーム名も企業名を冠するものから都市名を冠してというものに移行していった。プロ化を前提としたJapanラグビーラグビーリーグONEがスタートしていくことになった。

 リーグ的には2部と3部という形になるのだろうけれども、DIVISION2(6チーム)とDIVISION3(5チーム)にもチームが振り分けられて、全23チームが参加して開催された。その第1回リーグはパナソニックから改名した埼玉Panasonicワイルドナイツが旧サントリーの東京サンゴリアスを18対12で下して優勝している。結果としては、チーム名こそ刷新されたものの、2年連続の同一カードだった。そして、埼玉ワイルドナイツが連覇という形になった。 

この楕円球が、今季はどんなドラマを生み出してくれるのだろうか

 

 そして、昨年度のJapanラグビーリーグONE2022-23では、勝点66でレギュラーシーズン1位の埼玉ワイルドナイツを勝点65で2位だったクボタスピアーズ船橋・東京ベイがプレーオフトーナメントファイナルで17対15と下して初優勝。

 今季は、先のワールドカップでも活躍したニュージーランド代表のSHアーロン・スミスはじめ南アフリカ代表などのスーパースターらも何人か参戦するという。それだけに、世界レベルでも負けないくらいの質の高い戦いのリーグになりそうだ。

 果たして、今年はどんな戦いになるだろうか。大いに楽しみである。