2回戦終了ベスト16決定で、台風7号の影響で中休みとなった全国高校野球 | 週刊テヅカジン

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手束仁が語る、週刊webエッセイ

 8月6日に開幕した第105回全国高校野球選手権大会。大会が9日進んだ14日の段階で1回戦17試合、2回戦16試合の計33試合が終わって、ベスト16が決定した。

 当初の予定では、引き続き15~16日で3回戦8試合が2日間開催されて1日の休養日ということになっていた。ところが、台風7号が甲子園球場のある近畿圏を直撃となって、早々に大会10日目の3回戦の雨天順延が発表された。結果的には、図らずもベスト16決定段階で中1日の休養日ということになった。

 3回戦からの戦いは優勝争いも見えてくるところになっていく。ボクは、2回戦の後半から観戦していたが、15日は休養日ということになってしまった。とはいえ、台風の真っただ中で、尼崎市内さえも動けないという状況で、飯を食うのにも一苦労だった(苦笑)。

 

 今大会は、5回の攻撃終了後に、クーリングタイムという時間が10分設けられている。開幕戦がいきなり延長タイブレークの3時間試合になったり、その日の第3試合は3時間半を超える大乱戦ということにもあって、大会初日は終了が夜の9時前ということになってしまった。そんなこともあって、今年の大会は1日が長いなぁとも思えた。

 ここ何年か、夏の暑さが年々増していっていることもあって、夏の大会の運営そのものに関しても、様々な意見が交わされている。日程の見直しや大会期間の変更なども含めて、ネット上などでも無責任なものや、勝手な憶測も含めて、いろんな考え方や案は出されているようだ。とはいえ、実際に日程変更などの根本的な見直しをしていくとなると、大変な作業ではないかということは明らかだ。様々なケースのシミュレーションも必要になってくるだろう。

 ただ、当分の間はこの日程議論は討議すべきテーマとしておかなくてはならないであろう。

 現状では8時から1日4試合が、定着している。そんな中で、大会は運営されているのだ。当初は賛否両論だったタイブレークも何となく定着してきたような気がする。

 なお、今大会でのベスト16までが残った中で、一番のハードな山と言われたところでは、仙台育英と履正社がベスト8の座を争うことになった。この勝者が、決勝に残る1校となりそうなのは濃厚だ。それと、慶應義塾と広陵の勝者、この両校もかなり強そうだ。また、神村学園と沖縄尚学、創成館の九州勢もいい勝ち方しているので、可能性がありかな…という気がしている。 

 いずれにしても、現段階は、4年ぶりにコロナ禍の制限も解けて、応援団もチアリーダーブラスバンドなども、フルに詰めかけて、スタンドも連日満員という状況が続いている。コロナを機に、入場料が大幅に高額になったものの、大会そのものは、盛況は変わらない。何だかんだ言われつつも、やはり夏の高校野球がお盆を挟んだこの時期に開催されることで「故郷への思い」なんかへの感情も煽ることになって、より人気を博しているという現実もあるだろう。また、夏休みの時期に大会を開催することで授業に影響を与えという大義名分もある。