2月から3月にかけて、野球がまだシーズンイン前ということもあって、ボクは、週末には積極的にラグビーの会場に足を運んでいた。コロナ以前の例年ならば、高校ラグビーの新人大会などもあって、熊谷で開催される選抜大会への出場を賭けた戦いを見に行くことも多かった。しかし、ここ2年は新型コロナの影響で、学校会場の場合は入場が許可されないというところがほとんどだ。また、地区によっては大会情報が開示されないということもあった。
そんな状況だったけれども、今年から新リーグとなった、かつてのラグビートップリーグ、今年からはジャパンラグビーリーグワンの会場は、制限ありだけれども、有観客で開催しているということになった。だから、ボクも都合がつく限りは足を運んでスポーツ観戦の空気を味わいたいなと思っていた。
釜石シーウェイブスとスカイアクティブ広島の試合
そして、そんな場で思ったというか、感じたことが、ラグビーの試合会場の観客層そのものも、以前に比べてちょと変わってきたなと思ったということだ。また、そのことに伴って雰囲気なんかも、ちょっと違ってきたかなと言う印象画だった。というのは、家族連れや親子、あるいは女性同士という観客が増えてきているなと言うことである。
かつては、ラグビーオヤジと言うか、そんな人が渋く腕を組みながらグラウンドを見つめていて、ボソッと、「あのスクラムは、反則じゃないのか」とか、「なんでオフサイド取らねぇんだよ」とか、レフリーのジャッジに苦言を呈したりする人もいた。「FWの力が弱いから、見ごたえがないなぁ」というような、玄人目線と言うか、辛口目線と言うか、そんなオヤジが多くて、なかなか口を挟めないような空気を醸し出してもいた。
だけど、このところ感じたのは、ルールそのものも大して理解はしていないけれども、それでも、肉体のぶつかり合いが面白いとか、スピード感がいいとか、あるいはジャッジに対して説明を聞いたら理解してOKサインを送るスポーツマンシップというか。そんなところも含めて、「ラグビーっていいね」という思いで、見に来ている人も多いような気がした。
クボタスピアーズ船橋東京ベイと静岡ブルーレヴズの攻防
だから、アドバンテージで、プレーが戻されても、「ええっ? どうしてあそこまで戻っちゃうの?」とか、「今の販促は、何なんですか、わかんないけど、チャンスなんだよね」なんて言いながら、それぞれがスポーツ観戦を楽しんでいるという空気があって、それはそれでいいなぁと思っていた。
もちろん、今どきのスポーツ観戦の傾向として、女子でもコアなファンも多くて、チームやある選手に対しての強い思い入れでコスチュームなんかもまとめている人もいて、そういうのもまた面白いかなと思わせてくれた。そんな会場の雰囲気が、かつてのラグビーの試合会場とは少し異なってきて、スポーツ観戦が一つの娯楽として成り立ってきているのではないかと思わせてくれるようになったとも感じていた。
ラインアウトは、スクラムと並んでセットプレーの醍醐味の一つだ
ただ、残念ながらワールドカップの翌年に新型コロナの感染拡大で、ラグビートップリーグも途中打ち切りということになってしまった。だけど、そんなブランクを経ても、スポーツ観戦文化が、ラグビーという競技において根付いてきている感があったと思うことが出来たのは、ボクとしては嬉しかった。


