ちょっと涙腺を刺激されながらも、しみじみと観られた『犬部』の癒し感 | (株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

(株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

ついこの間始めたばかりだと思っていたこの会社も、干支で言うとひと回りを越えて、15年目に突入してしまった。その間には、コロナ禍や事務所の引っ越しも含めていろいろなこともあったかな。そんなことを思うと、まあ、よくここまで持っているかなというところだろうか。

 映画の舞台は青森県十和田市だが、原作は北里大学獣医学部に現実に存在したという犬部の話。犬部とは、犬を含めたあらゆる生命に対しての殺処分を避けるために、里親というかペットの貰い手をサークル活動として捜していこうという活動をしていくもの。

 映画『犬部』(篠原哲雄・監督/山田あかね・脚本/片野ゆか「北里大学獣医学部 犬部」原作)としては、その犬部が発足するいきさつから始まっていく。部類の犬好きの主人公が、実験のためという名目で飼い主のいない犬や猫たちが、殺処分されていくことが許せなかったのだ。「何とか、そうした動物たちを救えないものだろうか」という思いからペットの譲渡会イベント活動が始まった。

 そして、創設メンバーたちが、やがて獣医師となり、それぞれの立場で獣医師として活動していく。そんな中で、16年という歳月のが流れていく。

 それぞれが、紆余曲折を経ながら、やがて、もう一度犬部の活動を立場を変えて行って行こうということになる。その背景に、獣医師として小さいながらも独立して、動物たちの生命を守っていこうという姿勢で、殺処分廃止の活動などもしていく主人公の林遺都。片や、行政の立場で、動物保護センターで動物の保護活動を進めていきながら、一方で貰い手のないまま大きくなっていった犬たちは殺処分されていく。それを実行する立場になってしまった中川大志。

 その二人の友情と、それぞれの立場からの思いの葛藤、そして、やがて自分の立場の矛盾に悩んでいく。そんなサイドストーリーも盛り込まれている。

 最後は、してしみじみとして、ハッピーストーリーかなという印象で観終わるのだけれども、そのプロセスの中には、譲渡会で人気のない老犬を貰いたいという少女のエピソードもある。やがて、その少女が大人になって再び犬部仲間が開催した譲渡会にペットを分けてけてもらいに来る。そこには、ちょっと涙腺を刺激するようなストーリーも込められている。

 犬をはじめ、ペットと生活をするということは、必ずその生命の終わりを見届ける覚悟もいるということでもある。

 実はボク自身も、17年間飼っていたワンコが9年前に亡くなった。あまり構い過ぎていたというほどの溺愛ではなかったけれども、だけど、いつも一緒にいてくれたワンコだけに、亡くなってからの2~3カ月は、いわゆるペットロスというものも味わった。

 大みそかの日だったけれども、動物供養をしてくれるという両国の回向院へ連れて行って、供養してもらった。卒塔婆も立ててあげて、そこに生きていた証の写真も貼ってあげた。何だか、喪失感が大きかったなぁという思いもあった。

 だけど、しみじみと思ていた。「蓮君(ワンコの名前)は、オレのところに飼われて倖せだったのかなぁ…。多分、幸せだったのだと思う。だって、17年もいてくれたんだから」と、ボク自身も、蓮君に癒され、楽しませてもらい、遊んでもらっていたことも思い出していた。

 今回の『犬部』は、そんなボクのワンコとの思い出ストーリーをも、ふと蘇らせてくれるものでもあった。だから、よけいに、しみじみとした気持ちになっていた。