しみじみとした寂寥感が漂っていた『100日間生きたワニ』 | (株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

(株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

ついこの間始めたばかりだと思っていたこの会社も、干支で言うとひと回りを越えて、15年目に突入してしまった。その間には、コロナ禍や事務所の引っ越しも含めていろいろなこともあったかな。そんなことを思うと、まあ、よくここまで持っているかなというところだろうか。

 ツイッターで話題となった4コマ漫画、『100日後に死ぬワニ』が原作となっている。それを、超低予算作品ながらスマッシュヒットとなった『カメラを止めるな』の上田慎一郎監督がアニメ映画化した作品。タイトルも『100間生きたワニ』(上田慎一郎、ふくだみゆき監督)と変更されている。

 タイトル変更の背景は、毎日配信されていた『100日後に死ぬワニ』が終わりに近づいてきた段階で、キャラクター商品などがどんどんと発売告知されてきて、ひと騒動あったからかもしれない。そのことが「あざとすぎるんじゃないか」、とか「実は大手広告会社の仕掛けだったんじゃないか」などとSNSで話題になってしまった。そして、今度はネットなどで叩かれて大炎上してしまったということもあった。

 タイトルが「死ぬ」から「生きた」になったのは、そんな要因もあったのではないかなどと勝手に思っている。もっとも、そんなこの作品に対する背景は知っていても知っていなくてもいいと思っている。

 それよりも、純粋にこの作品に接した時に、しみじみとした寂寥感が全体に漂っていたことを感じていた。そして、観ていたボクは妙に胸が詰まってしまった。

 というのも、実はボク自身、つい最近、この今の会社の立ち上げから関わってくれて、ホームページの作成や、このブログの配信システムもそうだけれども、小社のIT関係の一切を担ってくれていた知人がガンで亡くなったということもある。ボクより15歳くらい歳は若かったのに…。

 つき合いとしては松坂大輔が横浜高校で活躍していた頃からだから、20年以上になっていた。先の、連休前にも会ったばかりで、「リモート業務ばかりが多くなっていますから、こうして外で人に会えると、気分転換にもなりますね」と言ってくれていた。

 そして、連休明けにも、「近々、また会社に顔を出しますよ」なんて言ってくれていたのだけれども…。「ちょっと体調悪いので、よくなってからにします。コロナじゃないです(苦笑)」なんてメールも戴いていたところだった。

 その後、入院先も知らされたけれども今の時代で、なかなかお見舞いにも足を運べなかった。そうこうしているうちに、いきなり訃報が届いた。あまりにも急だったので、言葉もなかったというのが正直なところだった。

 そんなこともあったので、身近にいた人間が突然いなくなることの喪失感、寂寥感というか、そんな思いが、動物を擬人化したこの作品の淡々とした描写の中からも感じてしまっていた。

 改めて、この世は無常だなとも思っているのだけれども、この作品には「友情と無常」が、ワニとネズミとモグラとその恋人のイヌという登場人物が、それぞれゆるい画ながらも、しみじみと描かれていたと思う。

 そして、ネズミにとって「ワニと過ごした100日間」と、ワニが亡くなって、その後に現れたチャラいカエルにかき回されながらも「その後の100日間」が季節の動きと共に描かれていた。どうしてワニが亡くなったのかということは描かれてはいないけれども、何となく察せられるようにもなっていた。このあたりは、演出の上手さだろうか。

 知人や肉親が亡くなろうと、世の中というのは、何も様子を変えずに流れていく。だけど、それは決して昨日と同じ今日ではない。それなのに、同じように季節は巡り、花見の季節もクリスマスも同じようにやってくる。当たり前のことなんだけれども、そんなことを、しみじみと感じさせてくれる作品でもあった。

 内容としては、軽い若者コトバが溢れかえっていて、「~~っすよね」とか「マジっすか」とか「そうじゃね」なんていうコトバの氾濫で、画もまったくもってゆるい。

 それなのに、ボクにとっては、しんみりと「生きていることの意味」を考えさせてくれる良作の小作品であると感じてしまった。