春季東京都高校野球大会は、早くもベスト16で、夏のシード校が決まった | 週刊テヅカジン

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 今月に入って、最初の週末の土日から始まった、春季東京都高校野球大会。

 今年は、残念ながら3月に各校グラウンドなどで開催される一次ブロック予選を開催することが出来なかった。そこで、苦肉の策として昨年の秋季東京都大会に出場した64校のみで争うという変則大会になった。

 例年であれば、秋の出場校と一次予選を突破した112校が出場して、4月1日から10日頃まで連日開催されて、夏のシード校となるベスト16が決まる。しかし、試合数の少ない今年は、6日、7日の2回戦でベスト16が決まった。

 

 顔ぶれとしては、今春のセンバツ出場校の東海大菅生や昨秋の2位校日大三、ベスト4の二松学舎と関東一などは順当に残った。しかし帝京、早稲田実、国士舘と言った甲子園でおなじみの学校がもいずれも1回戦で姿を消して、夏はノーシードで戦うこととなった。

 これに対して、かつての大森工の大森学園や専修大附、日本学園などが躍進してきた。いずれも、新興勢力という存在ではないが、上位常連校というところでもなかった。こうして見てくると、東京都の勢力構図も、微妙に変化してきているのかなとも思う。新しいところでは、啓明学園や共栄学園、上野学園と言ったところも近年躍進してきている。この春も初戦突破を果たしている。

 また、都立校勢は15校出場したが、初戦突破したのは日野と小山台、江戸川の3校だった。そしてシード権を獲得できたのは小山台と日野のみとなってしまった。群雄割拠のようで、実は二極分化も進んでいる今の東京都の高校野球にあって、都立校にとって強化を進めている私学勢の壁は厚いとも言えようか。

 それでも、西の日野、東の小山台は安定した実績を残しているのは見事だ。これに東では城東、雪谷と言った甲子園出場実績のある学校に文京、足立新田と甲子園へ導いた指導者が率いるチームが食い下がっていかれるかというところであろうか。西では片倉、昭和、東大和、日野台などの実績のある学校が夏までに、どこまで仕上げていって食いついていかれるのかというところにも興味が注がれる。

 

 東京都大会2回戦、ボクが足を運んだ「江戸川区球場(7日)」と「府中市民球場(6日)」の試合レポートは以下で紹介している。

 

「江戸川区球場(7日)」

2021年春の大会 春季東京都高等学校野球大会 2回戦 関東一vs共栄学園 | 高校野球ドットコム 【東京版】 (hb-nippon.com)

 

2021年春の大会 春季東京都高等学校野球大会 2回戦 創価vs都立江戸川 | 高校野球ドットコム 【東京版】 (hb-nippon.com)

 

「府中市民球場(6日)」

2021年春の大会 春季東京都高等学校野球大会 2回戦 日大鶴ヶ丘vs早大学院 | 高校野球ドットコム 【東京版】 (hb-nippon.com)

 

 

2021年春の大会 春季東京都高等学校野球大会 2回戦 都立日野vs東亜学園 | 高校野球ドットコム 【東京版】 (hb-nippon.com)