朝の連続テレビ小説『エール』で「栄冠は君に輝く」 | (株)ジャスト・プランニングも、何だかんだで15年目を突破した

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ついこの間始めたばかりだと思っていたこの会社も、干支で言うとひと回りを越えて、15年目に突入してしまった。その間には、コロナ禍や事務所の引っ越しも含めていろいろなこともあったかな。そんなことを思うと、まあ、よくここまで持っているかなというところだろうか。

 昭和を代表する作曲家といってもいい古関裕而をモデルとして描かれた朝のNHK連続テレビ小説『エール📣』が佳境に入っている。甲子園の高校野球のテーマソングとも言っていい大会歌「栄冠は君に輝く」の発表の場面になった。

 ドラマでは、曲の誕生にメインが置かれているため、歌詞の誕生の背景に関しては大いに端折ってあったけれども、その歌詞は第30回大会を記念して、同時にその年から全国中等学校野球優勝大会が全国高等学校野球選手権大会となったことにも重なって、主催の朝日新聞社が歌詞を公募した。そして、5252編の中から選ばれたのが「栄冠は君に輝く」だった。そして、当時は加賀道子の名前で応募されていたというのが現実だった。

 そのあたりのストーリーを含めて、加賀大介の生涯をまとめさせていただいたのが拙著『ああ栄冠は君に輝く~知られざる全国高校野球大会歌誕生秘話~加賀大介物語』(双葉社・刊)だった。

 古関裕而さんがこの歌にたどり着くまでに、さまざまなストーリーがあったように、作詞者の加賀大介にも、複雑な人生があった。そして、戦後になって、当時の時代は、それぞれがそれぞれの想いで戦争を引きずりながら、新しい日本の復興へ向けて模索していたことも確かである。

 加賀大介自身は、足が不自由であったということもあって、当初から兵役に行っていない。そのこともまた、当時の若者としては一つのコンプレックスとなっていたこともあったようだ。

能美市の市営球場にある「栄冠は君に輝く」の碑

 それでも、プライドの高かった加賀大介は文学賞を目指して執筆活動をしていた。だから、「たかだか賞金狙いで新聞社の応募に応えるのは自身のプライドが許さない」というところもあって、応募名は妻(となる)道子夫人の名前となったのだ。

 そして、これはボクの推測でもあるのだけれども、この応募作が女性名であったからこそ選出されたというのも、要素の一つに入っていたのではないだろうか。それは、新しい日本の黎明を告げるという意味合いからも、そして、中等学校が高等学校となって、政府もその後の教育現場は男女共学を推奨していったという背景があったということも確かであろう。

映画としても作成されて、DVDも発売されました。

 

 そういう意味では、女性なのに力強さを感じさせる言葉と、敗者への思いも込められた「まなじりは 歓呼に応え」というフレーズは、選出の要素の一つだったかもしれない。さらに、二番の「風をうち 大地をけりて 悔ゆるなき 白熱の力ぞ技ぞ 若人よいざ 一球に 一打にかけて」という歌詞などのやさしさも秀逸だ。これは、憶測ではあるけれども、そんなところも主催者としての選出意図の背景にあったのではないだろうか。

 いずれにしても、こうして「栄冠は君に輝く」は70年以上も高校野球関係者やファンの間で歌い継がれ続けている。そして、今なお、さらに賛歌としての価値を高めていることだけは確かな事実である。

加賀大介氏の墓前に立つ道子夫人。墓には「憩」の文字