☆テツコの部屋☆~映画評論館~ -178ページ目

ミランダ

21点
日本未公開のクリスティーナ・リッチ主演作。「衝撃の官能作」とかいうわりにエロいシーンは少ないので注意(笑)
基本的に物語はサスペンスだが、ラブストーリーやコメディの要素も入っていて映画は軽快なテンポで進む。
しかし残念ながら話がつまらない。クリスティーナ演じる主人公女性、設定が中途半端で悪女なのか謎の美女なのか、結局最後まで素性がよくわからない。そのため映画の全体像もどこかぼやけて感じられる。派手なシーンも皆無だしね。
通して見てなるほど日本公開されないわけだと納得。クリスティーナ・リッチ大好きのあなたにだけおすすめ。

監督:マーク・ムンデン
出演:クリスティーナ・リッチ、ジョン・シム、ジョン・ハート
2002年 93分
原題:MIRANDA

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ラスベガスをやっつけろ

45点
鬼才テリー・ギリアム監督の98年作品。
舞台は1970年代、ベトナム戦争で深い傷を負ったアメリカが背景。とは言っても映画自体はかなりコミカルで単純。二人の中年男性が、様々なドラッグでトリップしながら各地で起こす珍道中。
主演の二人、ジョニー・テップ゙とベニチオ・デルトロはよくこんな役受けたな~と思うほどサエないオヤジ役。特にジョニーがヤバい(笑)ただ麻薬と酒に酔い、汚物をまき散らしながら幻覚を見る展開は不快になるだけで正直何ら面白味はないけどね。
主演二人の他にも意外な人がチョイ役で出てたりのキャスト的には笑える。その意味でマニアには一見の価値ありかな。

監督:テリー・ギリアム
出演:ジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロ、トビー・マグワイヤ、キャメロン・ディアス、クリスティーナ・リッチ
1998年 118分
原題:FEAR AND LOATHING IN LAS VEGAS

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デッドマン

64点
ジョニー・デップの95年主演作。異様な雰囲気の白黒作品。
舞台は19世紀、基本的には西部劇。ひょんな事から殺人を犯してしまう主人公゚が逃亡する物語。
非常に淡々とした展開。気弱な主人公ジョニーは逃げる過程で次々と人を殺していくが、この作品では殺人は当たり前の様に描いている。終盤では、主人公もそして見ているこちらも殺人に慣れているから恐ろしい。ニール・ヤングのギターのみのBGMも不気味さを盛り上げ効果は抜群。
単純な様で奥深いこの作品、解釈も人それぞれ分かれそう。

監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ジョニー・デップ、クリスピン・グローヴァー
1995年 120分
原題:DEAD MAN

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カイジ~人生逆転ゲーム~

56点
人気コミックの実写映画化。
多額の借金を負った青年が、命を賭けて様々なゲームに挑戦する話。
出てくるゲームは「限定じゃんけん」「鉄骨渡り」「Eカード」の3つだけ。はっきり言ってたいして面白いゲームじゃないのに、「人生を賭ける」という設定のためやたら大げさすぎる。ゲーム中も説明くさいセリフが長くてなかなか先に進まず、そのわりに意外な展開もなし。
原作のテンポの悪さをそのまま映画に反映してしまったのは残念。
また主演の藤原竜也、本作はすごく気合入った演技だがちょっと力入りすぎの印象。
キンキンに冷えたビールはメチャうまそうだった(笑)

監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之、山本太郎、光石研、松尾スズキ、松山ケンイチ
2009年 129分

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ファイナル・デッドサーキット 3D

68点
人気ホラーシリーズ第4弾。今回は2作目『デッドコースター』のデビッド・R・エリス監督が再びメガホンをとり、フル3D映画として製作した。
しかし残念ながらマンネリ化は全く解消されず。確かに死亡シーンは迫力があるが、とにかくなかなか人が死なずに退屈な前兆が長すぎ。それにもう4作目なので、いい加減このワンパターンには飽きてくる印象。
ただやっぱり終盤の盛り上がりは、ファンだとやっぱり興奮してしまうんだよなぁ。特にエンドロール直前の上手い演出はさすがの人気作。
アメリカでは公開される度に週末ランキングで1位になるというこのシリーズ。日本でもこの手のホラーに理解ある人増えて欲しいんだけどなぁ(笑)


監督:デビッド・R・エリス
出演:ボビー・カンポ、シャンテル・ヴァンサンテン
2009年  84分
原題:THE FINAL DESTINATION

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ソウ6

74点
人気ホラーサスペンスもついにシリーズ6作目を迎えた。作品毎に新たな展開を見せるこの映画だが、今回もラストで大きな動きを見せる。つまり、まだまだ終わる気配がないってこと(笑)
本作は回想シーンがやたら多く、正直退屈な場面も長いが、仕掛けられたゲームは相変わらずクオリティが高い。極限状態で監禁された仲間たちが、助かるために本性を現すさまは迫力十分。グロい場面だけが見どころではない。
ただ6作目ともなると、やはり登場人物の多さや飛躍したストーリーもあって全体像も複雑になってきている。本作だけ気安く見ることができないのは難点。
なおシリーズは次作が3D映画になるそうだ。
個人的にはゴードン医師の再登場を心待ちにしているのだが(笑)

監督:ケヴィン・グルタート
出演:トビン・ベル、コスタス・マンディラー、ピーター・アウターブリッジ
2009年 91分
原題:SAW Ⅵ

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旭山動物園物語~ペンギンが空を飛ぶ~

38点
北海道の旭山動物園の経営をめぐった、実話をもとにした話。
客の不入りが深刻で、閉園の危機と戦いながら営業する職員たちの奮闘を描く展開。しかし正直存続の意見が必ずしも正しいとは思えず、常に動物園側の意見中心の描写には疑問符が付く。
結局動物園を救うのは、市長の独断で投資された4億5千万円。だったら最初から金かけりゃよかったじゃんみたいな矛盾もある。
実話のわりに賛同できないストーリーと、あまりに渋すぎるキャストも含め、全体的には地味地味な作品。

監督:マキノ雅彦
出演:西田敏行、中村靖日、岸辺一徳、柄本明、前田愛、長門裕之
2009年 112分

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DISNEY’S  クリスマス・キャロル 3D

26点
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ』でお馴染みロバート・ゼメキス監督が、160年以上前の名作を映画化した作品。
本作はフル3D、そしてパフォーマンス・キャプチャーという映像技術が使われている。これは俳優の動きをデジタルに取り込み、それをスクリーンに再現する手法。2004年『ポーラー・エキスプレス』でも同じ技術が使われている。
さてその最新技術だが、正直効果的に使われてるとは思えない。せっかくの有名俳優の演技もこのわけわからん技法によって、顔すらよくわからない無惨なCGアニメと化してしまっている。
ストーリーは完全な子供向け。原作が大昔の小説なので、いい事と悪い事がはっきり区別されてる印象。でも主人公のスクルージじいさん、別に過去の自分を完全否定しなくてもよかったんじゃない?
3Dに関してもあまり意味のある使われ方の場面はない。これから見る方は2D字幕版をおすすめする。

監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース
2009年 97分
原題:DISNEY’S A CHRISTMAS CAROL

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ROOKIES-卒業-

75点
ご存知人気ドラマの映画版。
今回は最初の40分で新キャラが2人加わるが、それ以降はほぼ従来通りの展開。
舞台は最後の夏の甲子園予選。トーナメントを勝ち抜く模様はほとんど省かれているけど、その分決勝戦だけを1時間もかけて描いている。ただその長い試合の中、感動シーンがいくつも登場しながら実にゆっくりと話が進んでいくため、正直終盤はもうお腹いっぱいと言う感じ。
それでもドラマで培ってきた物語の完結は、ファンでなくとも見なければ締まらないはず。ベタベタな構成で驚くような部分はないものの、ドラマから見ている人なら期待通りの感動が味わえる。

監督:平川雄一朗
出演:佐藤隆太、市原隼人、小出恵介
2009年 139分

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おっぱいバレー

88点
1979年、北九州の中学校を舞台にした青春ストーリー。監督は『海猿』シリーズでお馴染み羽住栄一郎。音楽は79年当時のヒット曲を網羅している。
全く練習をした事のないバカバレー部が、美人新顧問に「勝ったらおっぱいを見せる」という約束をとりつけて猛特訓する構成。
ストーリーは非常にわかりやすいが「おっぱい」を連呼する部員たちのおバカぶりはちょっと子供っぽさを感じさせる。全体的には稚拙な印象。
ただ後半は意外(?)に泣ける展開。あまりの単純さが良い部分と悪い部分をさらけ出しているが、ラストの爽やかな感動はいい意味で予想通り。
俺もバレー部だったから懐かしい気持ちになったな。おっぱいは別として(笑)

監督:羽住栄一郎
出演:綾瀬はるか、仲村トオル、石田卓也
2009年 106分

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