僕がキャッチャーをして、息子がピッチャー。
プレイボールがかかった。
ちょっと速くなったな!と喜びながら受けた5球目、息子の投球は僕の股間の下で、
ショートバウンドして、僕のムスコを直撃した。
激痛が走り、僕は、のたうち回った。
それが1時間以上おさまらなくて、そして、寒気がして来た。
僕は毛布をかけてもらい、横になって痛みを堪えている間、付き添う奥様方は、
『これだけは、どうもしてあげられへんなぁ。』
と言っていたのを覚えている。
痛み止めを飲み、ようやく動けるようになったので、付き添いで来ていた妻と娘にトイレで股間を見てもらった。
妻『タマが赤く腫れあがってるわ!』
娘『、、、』
確かに、6歳の娘は僕の股間をマジマジと見た事がないし、いつもとの違いが分からない。
でも娘がいて良かった。昼間、公共のトイレで、妻に股間をみせている場面を想像してほしい。
娘がいなきゃ、変態だ。
いや、娘がいても、他の人が見たらどう思っただろう。
万引き家族があったように、見せ合う家族だと思っただろうか。
そんな話はどうでもいい!
他のコーチ陣は、内出血していたら袋を切り、血を取り出す手術をしないといけない、
とか、タマを一つ取り出した人もいる、とか教えてくれた。
僕は長年付き添った、タマを触りながら、それを聞いていた。
その日の夜、見ると片方のタマが『2倍』くらいに腫れていたので、朝になり病院へ急いだ。
1、5倍ではない。2倍だ。
病院へ向かう最中、見せるとき看護婦さんがいたら、ちょっと外へ出てもらっても良いですか?
と言おうと決めていたが、いざ場面が来ると、それが言えず、一緒に見てもらった。
医者が見せて、と言うので、看護婦さんの前で、一挙に見せた。
恥ずかしさから、一気にズボンを下ろした。
僕の持っているズボンの中で、1番下ろし安いズボンで行った。
パンツは、2番目にいいやつで行った。
そんな話はどうでもいい!
でも、あの一気に下ろす、下ろし方は、街に出没する変態の下ろし方かもしれない。
さて、話を戻そう。
医者はマジマジと見て、そして言った。
『これくらいなら、中(チュウ)くらいやわ。』
僕は、何の感想を述べとんねん!と思いながら、続きを聞いた。
医者『もっと腫れてるのも見た事あるし、これくらいなら、まあ中くらいで、1週間もしたら治まるやろう。
5日分の薬出しておくし、あんまり動き回らんようにな。』
僕は、手術とかにならなくて良かったと思った。
今夜、布団に入った時も、そう思い、今日を眠った。
でもさっき、夜中の2時、痛みで起きた!
せっかく、おさまっていたのに。
いや、寝相が悪くて、はさまっていたのだろうか。
1時間たったが、まだ痛い。触ってみると、なんか形が変だ。
下手な奥様が作る、崩れた目玉焼きみたいな形をしている。
昨日、偶然、目玉焼きを食べた。美味しかった。
それより今は痛い。
痛み止めを飲んで、松下奈緒と石原ひとみのドラマを見ながら、もう一度寝よう。
朝には痛みがおさまっていますように。
皆さん、明日も、どうか良い日に♫
嵐山あおや