『変な寿司屋』〜生徒諸君オーディション〜 | 優勝

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天然と言われますが、人生楽しく、ちょっとアホでいい♪

昔、週刊SPA!てコラムを連載していましたー☆

とぼけたブログですが、よろしくお願いします♪

今日は1年前に書いた自分のブログを、自分でリブログしてみた!


僕って、ナルシストかい?




写真は京都は河原町にある豆餅で有名な、ふたばさん。


バレンタインのお返しに買った。バレンタインのお返しに豆餅って、僕もおじさんになったなぁ。


もちろん義理チョコのお返しね。ほっといて(笑)




さて、一昨年に潰れた、変な寿司屋の話をしよう。


その寿司屋は松尾橋のフモトにあった。名前を仮りに、大鳥寿司にしよう。


大鳥寿司には、有名人が来ていた。船越英一郎や、ラグビーの大八木選手など。


先に言っておかねばならない事がある。大鳥寿司の営業は行きずまっていた。


それは後から分かった事だが、今思うと、大将が1度、僕にお金の無心をした事があった。





ある日、船越さんが来た時のこと。前日に船越さんのマネージャーから、


『蟹と河豚を用意しといて。』
と、大将は言われていた。


やっぱり芸能人は羽振りがいいね!僕も言ってみたい。


『蟹と豚、用意しといてー!』て。


せいぜい僕なら、
『イカ2貫、用意しといてー!』だね。


話を戻そう。
そして当日、船越さんとマネージャーともう1人、計3人が来た。



たらふく召し上がられて、お勘定を言われたらしい。


大将は、芸能人てこともあり、
『いつもありがとうございます。19万8千円です!』
と言った。


その時、大将は14万8千円にするか迷ったらしい。


船越さん、もちろん支払いされ店を出たが、一人が戻ってきて、大将に、


『あんまり調子に乗ってたら、あかんで!』
と言って帰ったらしい。


松尾の寿司屋で、いくら蟹と河豚をつぶしたからと言って、19万は、ぼりすぎだ。




その1ヶ月後、また船越さんは大鳥寿司にやって来た。


船越『大将、京都の名店百選、て本を出したからあげるよ!』


と言い、大将は本を貰った。
大将はすぐに、どこに載ってるのかな、と思いながら自分の店を探した。


最後のページまで読み、載ってなかってので、大将は船越さんに、


『あれ?うちは載ってないですよね?』と言うと、


船越さんは、
『大鳥寿司は、お忍びで来たいから載せてないんです!』


と丁重に言われたらしい。でも僕はその話を大将から聞いて、こう思った。


船越さんの心の声。
『こんなボッタクリの店、みんなに紹介できるか!アホ!』


その本を渡されて以来、船越さんが大鳥に訪れる事はなかった。


そして数ヶ月後、大鳥寿司は暖簾を閉めた。



たまに近くの居酒屋で大鳥の常連さんに会うが、常連さんいわく、


『大鳥に30万貸してんけど、返ってこないねん!』
と言っておられた。



今の大将の消息だが、山科あたりにある、『山葵の涙巻き』で有名な寿司屋で、板前として働いている。


がんばってね大将。




この物語はフィクションです☆

嵐山あおや