『モナリザ事件』 | 優勝

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天然と言われますが、人生楽しく、ちょっとアホでいい♪

昔、週刊SPA!てコラムを連載していましたー☆

とぼけたブログですが、よろしくお願いします♪

3年ほど前のこと。鶴友という居酒屋での話だ。


L字型のカウンターには、僕を含めて合計四人の男が座っていた。



僕と60すぎの常連のおっさんが二人。そして、初めての50すぎの紳士が一人。


カウンターの中には、僕の城陽高校時代の同級生女将と、バイトの18歳の女の子が一人いた。


アホな僕とアホそうな常連さんは、いつものように他愛のない話をしていた。


二時間ほど飲んで、ちょっと酔って来た頃。



常連A『モナリザて誰の作品か知ってるか?』



ママ『あれ誰やったかいな?』



常連B『イ、イ、確かイついた思うねん!』


バイト女『石田三成?』



僕『なんでやねん!』



ママ『織田信長?』



アホは最初に答えた人の答えに、なぜかつなげて行く。



僕『なんで戦国?日本人ちゃうで!』



バイト女『ほな、モーツァルトちゃいます?』



ママ『バッハか?』



僕『アホ!あれは、モナか何かそんな名前の人ちゃうかったぁ?』



バイト女『山本モナちゃいます?』


僕『浮気?』



みんな結構酔っていた。



ママ『ドナルドか何か近いなぁ?』


バイト女『北京ダック?



僕『ほんまのアホ?けどドナルド近いわ絶対!



そこで、たまりかねたのか、初めての紳士が、


『レオナルド・ダ・ビンチです。』


常連『それ!』


バイト女『かしこー!』



ママ『ほんまや!思い出せへんもんやなー!』



愛すべきアホばかりである。



そして30分後、紳士は帰って行ったが、帰りがけに酔って来た紳士は、


『僕、アメリカに留学してたことありますねん♪』
と言っていた。



アホなバイトは、
『あぁ♪それで♪』
とワケの分からん納得をしていたが、


紳士が帰ったあと、僕らアホの集まりは、


僕『気持ち良くして帰らはったなぁ♪』


ママ『アメリカ留学の話もしてはったもんなー!』


常連A『けど、レオナルド・ダ・ビンチて、アメリカ関係ないやん!』



バイト女『じゃあ、北京?』



こんな会話の中、夜はふけて行くのでした。





嵐山あおや


京都ライオンズ