『くさい事件』 | 優勝

優勝

天然と言われますが、人生楽しく、ちょっとアホでいい♪

昔、週刊SPA!てコラムを連載していましたー☆

とぼけたブログですが、よろしくお願いします♪

僕が宇治田原町の小学5年の時、図工の時間で図工室にいた。


授業の半ば、僕らは異臭がして騒ぎ出した!

『くさっ!』

『なんやこれ、くさっ!』

『おえっ!』

バキュームカーが図工室に入って来たかと思うほど、強烈な汚物臭が教室中を包んだ。


世にも珍しいニオイに、子供たちは、もっと騒いだ。


『誰や!屁こいたん?』

『これ屁ちゃうぞ!』

『うんこや!』

『うんこか!』

『下痢か?』


先生も黙っていられず、

『くさっ!窓を開けなさい!』
と言って、全部の窓を開けさせ、廊下の扉もすべて開けさせた。


先生は続けた。
『トイレ行きたい奴おったら、言えよ!なんも恥ずかしい事ちゃうしな!それにしても臭いなぁ。


その言い方で行ける?


今、トイレ行かせて下さい、と言った人が、この強烈な屁の犯人という事になる。


みんなは、うんこだと言っていたが、この悪臭は、実は僕の屁だった。


その時、鼻の良い同級生の大辻が、ムゴイ事を言い出した。

『なんか、あおやの辺から、どえらいニオイするぞー!』


僕『な、なにがやねん!』


先生『あ、あおやか!トイレ行ってこい!』


僕『ち、ちがいます!』


先生『ほんまに?』


ほんまに、て、なんやねん!と思いながら、僕は大辻いらん事言うなよ!と思っていた。


しかも、トイレ行ってこい、と言うが、僕は屁がしたくて、内緒で屁をしただけである。


なのにトイレへ行けとは、この屁ならトイレでしてこい、という意味か。


うんこは全然したくなかった。


なんとか地獄のような図工が終わり、教室に戻ったら、大辻が2、3人で僕の所へ来た。


大辻『さっきのうんこ、あおややろ?』

僕『ちゃうわ!誰がうんこやねん!』


僕は屁だったので堂々と返した。大辻は続ける。


『ほんならパンツ見せてみ?』

僕『お前、どこまで疑うねん!』


と言いながらも、屁をこいた後ろめたさから、僕はパンツを見せた。


そして疑いは晴れた。


うんこと思われていて良かった。



おしまい。




嵐山あおや