啓蟄March
NHKみんなのうた「アップルパップルプリンセス」とても好きな曲だった。今も好き
NHKみんなのうた アップルパップルプリンセス 歌:吉田美智子
★アップル パップル プリンセス
- 初回放送月
- 1981年12月〜1982年01月★
- TOKIO (沢田研二の曲) - Wikipediaも、同じ加瀬邦彦による作曲。どちらも思わず楽しくなる曲調。加瀬邦彦 - Wikipedia
- 沢田研二 TOKIO
- 大竹昭子先生の『須賀敦子のミラノ』、読了。写真も文章も素晴しかった。現場感が半端ない。そこに立って、そこを歩いているかのような気分。読者の脳内をそう思わせる撮影力と筆力のハーモニー。観光ガイドにもなりうる正確さと詳細さ。紙の質感も大きさも重さもちょうど良く、思わず撫でてしまった。
- NHKラジオFM【朗読の世界】で、『ミラノ霧の風景』配信中。
- 昨夜は、須賀敦子さんに惚れていたというガッティの話(「ガッティの背中」)。そう知ってから聞くと、感慨深い。
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- 朗読の世界 - NHK
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★この番組について
★須賀敦子「ミラノ 霧の風景」(全20回) 朗読:井上あさひ(NHKアナウンサー)
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須賀敦子の随筆「ミラノ 霧の風景」をご存知ですか? 戦後間もなく異国で新たな世界を切り開いた一人の女性が、その歩んだ道を回想した随筆です。筆者、須賀敦子は24才で欧州に渡り十数年を過ごしてその地の人々や文化と深く結びつきました。 語られていく彼女の体験は、読む人々に自身の成長や民族や文化、国を越えた「人間のつながり」の大切さを伝えています。そのため人名や地名など聞き慣れないものも数多く出てきますが、それはとりもなおさず数々の人との出会いや出来事がリアルに綴られたことでもあります。須賀敦子の感受性豊かな筆致は彼女とともにその時代とその土地を体験しているかのような感覚を味わい、視点を広げ、また異文化理解を深めることにつながるはずです。 国際交流が身近に進む今、彼女の文章は現在を生きる人々にメッセージを送っています。異なる価値観や文化・背景を持つ人々との交流は、時に争いや混乱を伴いますが、また同時に可能性と何より新たな発見があります。須賀敦子の随筆を通して世界を広げ自身の人生を見つめるヒントにしてみてはいかがでしょうか。 (須賀敦子は新学制が実施された1948年、聖心女子大学の第一期生となります。同期生は30人ほどで日本人初の国連難民高等弁務官となった緒方貞子、ノートルダム清心女子大学理事長の渡辺和子らがいました。)
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今回は須賀敦子「ミラノ 霧の風景」の中から、選んで全20回で朗読します。
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(1) 遠い霧の匂い
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(2) チェデルナのミラノ、私のミラノ
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(3) プロシュッティ先生のパスコリ
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(4) 「ナポリを見て死ね」
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(5) セルジョ・モランドの友人たち
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(6) ガッティの背中
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(7) 舞台のうえのヴェベツィア
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(8) アントニオの大聖堂
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◎彗星の美しい光芒 『ミラノ 霧の風景』 文芸ジャーナリスト 小山鉄郎 小山鉄郎 - Wikipedia
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友人が運転する車がミラノの霧の中を時速100キロ以上で走っていく映画のような始まり。その意外な結末。深まる静かな生と死の世界。『ミラノ 霧の風景』は61歳で彗星のように登場してきたエッセイスト須賀敦子さんのデビュー作だ。その平易かつ凜とした名文に誰もが感嘆したが、登場人物のほとんどが死者なのに、生きる者を深く励ます作品であることも驚きだった。 須賀さんは29歳の時にイタリアへ留学。ミラノの書店の経営者の1人、ペッピーノさんと32歳で結婚するが、わずか結婚5年半で夫が急死。4年後の1971年に帰国した。そこから20年の時をかけた作品だった。 「思い出ではなくて、一般の人に何か私が伝えられるものがあるかどうかが分からなくて鬱々としていた」。それが「ある日、チェデルナの本を読んでいて、ふと、書けそうな気がして」きたという。 ミラノの上流社会のゴシップなどを軽妙なタッチで描く評論家カミッラ・チェデルナ。彼女の大伯母は大変な資産家でスカラ座に桟敷までもっている。なのにけちん坊で、桟敷に訪ねてくるお客用にキャンディーを一袋持っているが、人にすすめる分として、自分の嫌いな味をあらかじめ選んであったという。 「チェデルナのミラノ、私のミラノ」に描かれる、この大伯母の中に生き続ける童心のようなもの。自分の欲望をちゃんと確保してから、他の人にキャンディーをあげる。誰にも子ども時代にはしっかりとした「個人」があった。そんな時が読者にもあったことへの気づきとともに、一つの励ましが伝わってくる。 友人ガッティがアルツハイマー症候群になり、施設にいる彼に、友人と最後の別れに行く「ガッティの背中」。だがもうガッティは須賀さんのことをよく分からない。友人が差し出すキャンディーをうれしそうに口にほおばるだけだ。 食堂へ行ったガッティは向こうをむいたままスープの入った鉢をしっかりと片手でおさえ、スプーンを口に運び始める。このエッセイは次のような一行で終わっている。「幼稚園の子供のような真剣さが、その背中ぜんたいににじみでていた」。ここにも自分の世界を中心に生きる童心への愛が記されている。 多くの死者が登場する理由について「死んだ人は一つの環を描き切っていて、その人の軌跡が見える。生きている人はまだ変化する可能性があるが、死んだ人は一つの完成に達しているというか、一つの建物になったという感じがするんです」と語っていた。しっかりと立つ「一つの建物」への関心はエッセイ「アントニオの大聖堂」にもよく描かれている。 そして短いこの発言に三度も繰り返される「一つの」という言葉が実に印象的だ。 私たちは、人生を歩むうちに、自分が二つのものに、さらに幾つかのものに分断されて、自分の大切な部分を自分以外のものに預けながら生きている。 日本人がなかなか確立できない「個人」の世界。でも「一つの」自分の人生を守り続けて生きる人たちはもちろんたくさんいる。自分を自分以外のものには預けない、自立した「個人」の姿を求め続けた須賀さんのエッセイが、そんな人びとを励まし続けている。須賀さんの童心への愛は自分の「一つの」世界をしっかり守ることの反映なのだろう。 『ミラノ 霧の風景』が女流文学賞を受けた際、選考委員で強く推した作家の大庭みな子さんに理由を尋ねると、「私はイタリアを全然知らないし、その文化も知らない。にもかかわらず、その世界がちゃんと浮かんでくる。会ったことも見たこともない人たちや風景がなるほどという感じで見えてくる。豊かな人にも、貧しい人にも、あらゆる人にフェアだ。それは文学的には基本的なことだけれど、なかなか難しい。つい自分の出自に引きつけ、片方に肩入れしてプロパガンダになってしまう。そんなところがまったくない。素晴らしいと思った」と絶賛。こんにちの須賀敦子ブームを予言するかのようだった。 須賀敦子さんは1998年、69歳で死去。まさに彗星のように去っていった。だが、その美しい光芒は今も読者を魅了し続けている。(了)★
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