『モンスター・ホテル』
モンスター・ホテル、そこはモンスターたちが安心して休暇を過ごすための、モンスターのための社交の場。ドラキュラが自分の故郷トランシルバニアに作ったホテルなのです。モンスター・ホテルで男手ひとつで娘メイヴィスを大事に育ててきたドラキュラ。けれど娘の118歳の誕生パーティの前夜、21歳の人間の若者ジョナサンがモンスター・ホテルに迷い込み、あろうことかメイヴィスに一目ぼれ。子離れできないドラキュラは、娘の恋に大パニック!折しもパーティに集まった世界中のモンスターたちを巻き込んでの大騒動に!
『モンスター・ホテル』(Hotel Transylvania)は、ソニー・ピクチャーズ アニメーション製作による2012年のアメリカ合衆国の3DCGアニメーション映画である。ゲンディ・タルタコフスキー監督、ミシェル・マードッカ製作である。声の出演は、アダム・サンドラー、セレーナ・ゴメス、アンディ・サムバーグ、ケヴィン・ジェームズ、フラン・ドレシャー、ジョン・ロヴィッツ、シーロー・グリーン、スティーヴ・ブシェミ、モリー・シャノン、デヴィッド・スペードである[6]。
登場人物
- ドラキュラ伯爵(Count Dracula)
- 声 - アダム・サンドラー
- ホテル・トランシルヴァニアの総支配人の吸血鬼。一人娘のメイヴィスには大変過保護。1477年10月21日生まれの541歳。陽気な性格でカリスマ性があり、ゲストのモンスターたちを常に楽しませている。爪を尖らせてコウモリに変身したり、飛行能力・催眠術・念動力・瞬間移動、物体の動きを止めるなどができる。人間の血は脂肪分が多いので飲めず、心臓に杭を打たれたら誰だって死ぬとコメントしている。
- 人間の迫害で最愛の妻マーサを殺されたため人間を恐れており、全てのモンスターが安全に過ごせる城ホテル・トランシルヴァニアを建て、メイヴィスの安全に心を砕いている。メイヴィスと人間のジョナサンが惹かれ合っていることに気が気ではない。モデルはブラム・ストーカー原作の「吸血鬼ドラキュラ」の悪役ドラキュラ伯爵。
- メイヴィス・ドラキュラ(Mavis Dracula)
- 声 - セレーナ・ゴメス、セイディー・サンドラー(幼少期)
- ドラキュラの娘で118歳のティーンエイジャー[9]。賢く好奇心旺盛な性格で、過保護なドラキュラに反発して自由な外の世界に行きたいと思っている。ドラキュラ同様吸血鬼の力を持つ。1894年9月28日生まれ。
- 118歳の誕生日に人間界に行こうとするが、ドラキュラが用意した偽の人間の村に誘い出され、人間の迫害を怖がるようになった。フランケンシュタインに変装したジョニーと一目で惹かれ合い、子供扱いして恋愛を禁止するドラキュラに反発する。
- ジョナサン・ロホラン(Jonathan Loughran)
- 声 - アンディ・サムバーグ
- 世界中を旅するバックパッカーの人間の青年。通称「ジョニー」。1991年生まれの21歳。旅と楽しいことを愛する脳天気でおしゃべりな今時の若者。
- 登山中にホテル・トランシルヴァニアに迷い込み、ドラキュラがモンスターと間違えて中に入れてしまう。当初はモンスターを人間の仮装と勘違いしており、悪人ではないと判断したドラキュラの機転でフランケンシュタインに変装させられる。ドラキュラにホテルの出来事を忘れるよう催眠術をかけられるが、コンタクトがずれて失敗に終わり、ドラキュラと結託してフランクの右腕の従兄弟ジョニーシュタインのふりをする。フランクたちの古臭い音楽にうんざりしてギターを演奏し、一躍ホテルの人気者になる。
- モデルは「アイス・エイジ[要曖昧さ回避]」のジュリアン。名前の由来は小説「吸血鬼ドラキュラ」の実質的な主人公ジョナサン・ハーカーとも。
- フランク / フランケンシュタイン(Frankenstein)
- 声 - ケヴィン・ジェームズ(チョー[10])
- ドラキュラの親友のフランケンシュタインで、メイヴィスにはフランクおじさんと呼ばれて慕われている[11]。おっとりした温和な性格で火が苦手。体のパーツそれぞれに親戚がいる。モデルはフランケンシュタインの怪物。
- ユーニス(Eunice)
- 声 - フラン・ドレシャー
- フランケンシュタインの妻[11]。気が強い性格でフランクを尻に敷いているが、夫婦仲はとても良好。ジョニーに好意的だったが、彼が人間と知ると厳しく糾弾する。
- ウェイン(Wayne)
- 声 - スティーヴ・ブシェミ
- ドラキュラの親友[11]。くたびれた印象の狼男。昼はデータ管理の仕事、夜は数十人もいる子供の相手をしている。
- ワンダ(Wanda)
- 声 - モリー・シャノン
- ウェインの妻[11]。大変な子だくさんで、常に子供を妊娠している。
- マリー(Murray)
- 声 - シーロー・グリーン
- ドラキュラの親友[11]。エジプトのピラミッドに住むミイラ。元々はファラオに仕えたエンターテイナーで、パーティーや騒々しいことが大好き。
- グリフィン(Griffin)
- 声 - デヴィッド・スペード
- ドラキュラの親友[6]。眼鏡をかけた透明人間。ハードボイルドを気取るニヒルな皮肉屋。モデルはH・G・ウエルズ原作の「透明人間 (1933年の映画)」の主人公ジャック・グリフィン博士。
- マーサ(Martha Lubov Dracula)
- 声 - ジャッキー・サンドラー
- ドラキュラの妻。18世紀にメイヴィスと同じ年でドラキュラと出会い恋に落ちるが、19世紀後半にメイヴィスが生まれた直後、村の人間の迫害で城に火を放たれ殺されてしまう。1489年3月23日生まれ。享年405歳。
- 一家が住んでいた城では、火災で伯爵の夫や子供と命を落とした夫人の伝説が存在することがジョナサンに語られている。モデルは「吸血鬼ドラキュラ」の登場人物ミナ・ハーカー。
- 干し首
- 声 - ルーネル(
- ドアにぶら下がる干し首[13]。
- カジモド(Quasimodo Wilson)
- 声 - ジョン・ロヴィッツ
- かつてはノートルダムの鐘つき男だったが、今ではホテル・トランシルヴァニアの調理師として働いている[11][14]。常にペットのエスメラルダ(ネズミ)を連れている[15]。ジョニーが人間ではないかと怪しみ、彼を殺して調理しようと企む。モデルは「ノートルダムの鐘」の主人公カジモド。
- 甲冑(Suits of Armor)
- 声 - ブライアン・ジョージ
- ホテル・トランシルヴァニアの警備員で、ドラキュラの伝言係でもある。
- パイロット(Pilot)
- 声 - ブライアン・スタック
- ジョニーが乗った飛行機のパイロット。ジョニーを呼び戻そうとするドラキュラに催眠術をかけられた。
- ハエ男(Fly)
- 声 - クリス・パーネル
- ホテル・トランシルヴァニアのフィットネスコーディネーター。ドラキュラに時間を止められたカジモドの言葉を理解でき、ジョニーが人間だと暴いた。モデルはジョルジュ・ランジュラン原作の映画「ハエ男の恐怖」の主人公と思っている。
- 骸骨男(Skeleton Husband)
- 声 - ロブ・リグル
- ホテル・トランシルヴァニアに夫婦連れで来ていた客。妻の胸骨に触ったジョニーに激怒した。
- ゾンビ(Zombies)
- 声 - ポール・ブリテイン
- ホテル・トランシルヴァニアのドアマン。メイヴィスに人間への恐怖を植え付けようとしたドラキュラの一計で、吸血鬼を迫害する人間に扮した。
製作
『モンスター・ホテル』の企画は2006年よりアンソニー・スタッチ(英語版)とデヴィッド・ファイス(英語版)監督で進められていた[16]。2008年にはジル・カルトン(英語版)監督に交代し[17]、2010年になるとクリス・ジェンキンス(英語版)[18]、さらに続いてトッド・ワイルダーマンが引き継いだ[19]。2011年、6人目の監督として、本作が長編監督デビューとなるゲンディ・タルタコフスキーがソニーに加わった[20][19][11]。
年内にタルタコフスキーは脚本を書き直し、2Dアニメーション(特にテックス・アヴェリーの作品)の要素を取り入れるために映画を再想像した[21]。
2011年11月、マイリー・サイラスがメイヴィスの声を務めると発表されたが[6]、2012年2月に彼女はプロジェクトを降板した。サイラスの代わりにはセレーナ・ゴメスが起用された[22]。
興行収入
本作は『ウォント・バック・ダウン -ママたちの学校戦争-』及び『LOOPER/ルーパー』と同じ週に封切られ、公開初週末に2580万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[27]、実際の数字はそれを大きく上回るものであった。2012年9月28日、本作は全米3349館で公開され、公開初週末に4252万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった[28]。これは9月公開作の初動成績としては過去最高の数字であった[29]。
評価
本作に対する批評家からの評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには143件のレビューがあり、批評家支持率は44%、平均点は10点満点で5.3点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「子供たちは『モンスター・ホテル』の快活ではあるが軽薄な雰囲気を楽しめるかもしれない。しかし、大人の観客が楽しむには、脚本が薄っぺらい上に騒々しい。」となっている[30]。また、Metacriticには32件のレビューがあり、加重平均値は47/100となっている[31]。なお、本作のシネマスコアはA-となっている[32]。
本作は第70回ゴールデングローブ賞のアニメ映画賞にノミネートされたが、受賞には至らなかった[33]。
一人の人間がやって来たために巻き起こったモンスタードタバタ。
19世紀、ドラキュラ伯爵の家が人間たちの迫害によって焼かれ、伯爵の妻が死んだ。
生き残った伯爵は、男手一つで娘を育て、娘は今118歳。
この年齢のカウントは、聖飢魔IIと同じで良いのだろう。デーモン閣下同様、娘は人間カウントでは18歳。
監督が交代交代で六人にも引き継がれたためか、ブツブツ切れてる感じがする。
モンスターのキャラ説明がいくつもあり、吸血鬼の娘のメイヴィスの恋愛話が通しであり、それを全力で阻止したい保護願望が強い子離れできない父。
世界観が、それ、普通キモイでしょ、の例としてミミズのケーキなどが出てくるのだが、本当の気持ち悪さとか本当の怖さとは、もっと存在にジカにじわっと来るようなものではと思う。しかしこれはエンタメなのであり、ガチャガチャドタバタエンタメとしては大成功。
uglyと本当の怖さとは別物と思う。ルックスの「醜悪さ」を怖いとするのは偏見差別の種にもなり得る。
しかし、このような、既にあるモンスターキャラのバージョンアップということは、桃太郎を桃太郎侍としたようにあるべきなのだろう。引き継ぐにはそのままでは無理、という。
長く続いている箱根駅伝も、タイムや道順やルールが変化していった。
本当の怖さとはきっと、この宇宙誕生時に生じた反物質を思わせる何かなのだろう。
物質ではない気配の可視化が出来たとき、それに人間存在はゾクッとするのだろう。
妻を火で殺されたので、火はタブー。
吸血鬼パパは、「家族の信用を失っても家族を守らねば」と思っている。
そして結果、過保護。
娘が外=人間たちに興味を持つと、ゾンビたちを使って偽人間村を作り、いかに人間が怖いか、いかに人間が吸血鬼を排斥するかを思い知らせようとする。
しかし、怖いのが好きな人間の青年の侵入そして娘との恋落ちにより、父の計画が狂う。
折りしも今日は娘の118歳の誕生日パーティー。
穏便に済ませようと、人間の青年にモンスターであるよう振る舞わせる。
フランケンシュタインであると名乗ろうとすると、既にフランケンシュタインはいるとなる。
じゃあフランケンシュタインのいとこだと名乗ると、
フランケンシュタインは自分にはいとこはいない、と言う。ここに納得。
すると吸血鬼パパは、「右手のいとこだ」と言う。ここが腑に落ちた。フランケンシュタインは縫い合わせ、というキャラだから。
しかしモンスターの一人が、青年が人間であると気付き、それを指摘するとモンスターたちはパニックに。
吸血鬼の娘は人間の青年にキスをする、青年も喜ぶが、吸血鬼のパパの視線に気づいて「俺はモンスターなんか嫌いだ」と嘘をつきホテルを出る。
「パパのせいよ」と娘。
娘のお母さんが、娘が118歳になったときに渡そうとしていたものは、
手作りの本。そこには、「ビビンと一目惚れしたらそれを信じなさい、人生の中で一度きりのことだから」というもの。
それを見たパパは、改心して娘の恋を応援することになる。
ホテルをチェックアウトしようと大騒ぎのモンスターたちに、「あの人間はいいやつだ。もしかして人間とは悪い奴らじゃないのかもしれない」とパパは言う。するとモンスターたちは協力しよう、と車で人間の街に行く。
するとちょうどハロウィン祭り中。
モンスターたちは仮装しているのだと思われる。
日光に弱い吸血鬼、ドラキュラパパは、フランケンシュタインに大きな帽子を被される。
人込みで通れずにいると、人間たちは本物のドラキュラに敬意を表して通してくれる。
狼のモンスターのたくさんのこどもの中の一人が、青年がバックパックから落としていったシャツの匂いを嗅ぎ、透視のように、乗った飛行機の便まで(笑)をドラキュラに告げていた。
モーゼの前で割れた海のように人込みの割れたところを、ドラキュラは音速レベルの速さで飛行場まで突進。
すると、飛行機に乗った青年が見えた。
飛行機が飛び立った。
ドラキュラパパは「やるしかない」と、コウモリになって飛行機を追う。
飛行機の中の青年は落ち込んだ様子。
日光に弱いドラキュラコウモリの体からは、パワーの粉のような赤いものが零れ落ちる。というか燃えている。
「あち、あちちちち、頑張れ私」と機体の脚につかまったドラキュラパパ。
しかし間もなく脚が格納される。
パパは窓枠につかまり、
「ジョナサン、聞こえるか?」
ジョナサンは「きみはヴァンパイアになりたいか?」と言っている機内映画を観ているところ。
沈んだ表情のジョナサン。
「わ!しゃべるコウモリだ!もしかしてドラキュラ?」と気づき明るい表情になるジョナサン。
しかし窓があって声が聞こえない。
読唇術でも無理。
パパは操縦席の窓に張り付いた。
そして、操縦者と目を合わせる。すると操縦者の白目が赤くなり、脳を乗っ取れた。
「これからジョナサンにメッセージを届けます」とマイクで機内に放送する操縦者。
「少年よ、私はひどい過ちを犯してしまった。娘を手放したくなかったのだ。守るのが務めだと思ったから。だが気付いたよ。いろんな経験をさせることも大切だ。時には笑ったり泣いたりだが、それが人生。君とメイヴィスは結ばれる運命だ。ビビンときた。娘に信頼できる相手ができて、それが君だったことを感謝している。この言葉が伝わり、許してもらえるといいが。」
「アアーッ!」と驚く乗客。
見ると窓に張り付いたコウモリ。
目を合わせるパパとジョナサン。
「これから空港に急いで引き返し、給油ののち再び出発します。」とパパの口が動き、操縦者の声がする。
乗客が「ええ?!」となると、
「黙れ、私は燃えてるんだ」とパパ。
娘の部屋の窓から少し焼けて飛び込んできたドラキュラパパ。
「お前を手放すのが辛いと思っていたが、お前が悲しむ姿を見るのはもっと辛い。
メイヴィー、思い通りに生きなさい」
「どうすればいいのか」
「ママからのプレゼントは見ただろう?次はパパからだ」
とジョナサンを見せるパパ。
「なぜ戻ったの?」とメイヴィス。
「ビビンときたから」とジョナサン。
「でもモンスターは嫌いでしょ?」
「そう言わないと君のパパに全身の血を吸われると思って」
「まさかそんなこと......やってただろうな」とパパ。(笑)
パパは、妻が遺したパラダイス(ハウィウィ(≒ハワイ))のカードを娘に手渡す。
「いいの?」と娘。
「自分のパラダイスを作りなさい」とパパ。
ジャスティン・ビーバーっぽいノリのパフォーマンスをジョナサンがして、モンスター全員が盛り上がり、
メイヴィスというより中の人セレーナ・ゴメスが歌姫して、モンスターラップエンディング。
★ストーリー
19世紀の人間たちの迫害を逃れ、世界中のモンスターの楽園である5ツ星リゾートホテル「ホテル・トランシルヴァニア」のオーナーとなった吸血鬼のドラキュラ伯爵(アダム・サンドラー)は、一人娘のメイヴィス(セレーナ・ゴメス)の118歳の誕生日パーティーに有名なモンスターたちを招待した。
しかし、バックパッカーの人間の若者ジョニー(アンディ・サムバーグ)がホテルに迷い込んでしまい、ホテルの評判を気にしたドラキュラはジョニーにフランケンシュタインの変装をさせるが、あろうことかメイヴィスとジョニーが恋に落ちてしまう。ドラキュラはホテル中にジョニーの正体を隠しつつ、愛娘との恋を邪魔しようとするが...?[7] ★
原題「ホテル・トランシルヴァニア」のトランシルヴァニアとは、実在する地名。
★ トランシルヴァニア(ルーマニア語: Transilvania、ハンガリー語: Erdély、英語: Transylvania)は、ルーマニア中部・北西部の歴史的地名。地理の位置としては、東ヨーロッパ西部から中央ヨーロッパ東端部に属する。★
ルーマニア、トランシルヴァニアのブラン城
ブラン城は、吸血鬼のお話の舞台のモデルとなったお城らしい。
ルーマニアの吸血鬼ドラキュラの城・ブラン城に行ってはいけない理由。 | Ça voir! -さぼわーる- (ca-voir.com)
分かる。美し過ぎて、不気味。
見方を変えると、廃墟となったテーマパーク。
廃墟となったテーマパーク。
怖いというより、虚しい。
TO BE CONTINUED……🦇🦇🦇