大きな秘密を抱えたまま岐路に立つ | 鬱病ですが、ほっこり生きてます。

鬱病ですが、ほっこり生きてます。

この部屋に来て下さったあなた。初めまして。そしてこんにちわ。
私は鬱病でしたが徐々に回復に至り、今では平和に幸せに毎日を送っています。あなたに逢えたのも何かのご縁だと思います。このブログを通してお互い得るものがあればと願っています。

現在 私は一人では


抱えきれない秘密を


背負っている


その状況と同時進行で


大きな岐路に立っている




『どうするんだ!!』が口癖の

 クズ旦那に相談しても

 何も解決しない




以前にも似た様な

経験があった


今は亡き母が特種で珍しい

子宮癌に侵された時期


担当医師の判断で

『余命半年』という宣告は

本人には内密にするという

結論だった


余命幾ばくも無い現実に

耐えうる性格ではないと

言うのが理由だった


友人に子供達を預け

退院して間もない母に

付き添う事になった私だった


最近の医療担当医師は

癌宣告を軽く宣告する


『癌だったよ。癌。』

医師に告げられ動揺した母は

書類に記述する手が震えて

字が書けなかったらしい


『余命半年』を秘密にしたまま

意味の無い治療が始まる


最も強力で副作用の強い

薬物療法が始まった


癌宣告され心の余裕が無くなった

母は私が栄養素を考え

試行錯誤してこしらえた

料理に文句を言い 手付かずだった

家の掃除や草むしりを椅子に

座ったまま、ああじゃない

こうじゃない、と小言を言う


『余裕半年なんだ』

これを絶対に口にしてはならない


時々辛すぎて『散歩して来る』

と嘘を付き公園で一人泣いた



しかし 我が女房と子供3人を

置いたまま、二千万円の借金も

残し、他所の女に逃げて行った

クズ中のクズである父の代わりに

身を粉にして働いて来た母だ


今の母に私は何が出来る?


担当医師が博多弁で言った

言葉が頭から離れない


『普通の癌の方がマシたい』


その癌は勢い良くあらゆる内臓と

骨を突き抜け全てを蝕んで行く




『薬は辛いけど続けなきゃ

 いかんかねえ』


母の問いに私は答えた




『続けなくていいよ』



貴方は死ぬのだ と

言ってる様なものだ


でも、それが母を思う

一番の答えだった


どうせ逝くのなら

苦しまないでくれ



母は全てを悟ったに

違いない



私が放った言葉だ

全責任は負う



母は余命半年ならず一年半

生き延びた




大き過ぎる秘密はもう

背負いたくはない


けれども現実から

背を背け逃げる訳には

行かないのだ