「大事なもの探し」という大きな宿題。
一晩では見つからないだろうからゆっくり進めていく。
面談の時は「全摘でいい」って言ったけど、時間が経つにつれ少しずついろんなことを考え始める。
全部とっちゃえば、放射線治療もないし、再発の恐れもない。
いい事だらけじゃん!!なんて思ったけど。
傷が大きければ大きいほど、腕の可動域は狭くなる。
可動域が狭いということはそれだけ自由が利かない。
それでハイパーあんじゅを制御できるかと言ったら・・・
出来ないだろうね。
となると、出来るだけ傷を小さく部分切除の方がよいのでは?
なんて思い始める。
でも、部分切除にしたら、その後25回の放射線治療が付いてくる。
月から金まで週5日で5週間。
「毎日必ず行うこと」なので、コロナところか風邪もひけない。
そんなプレッシャーをかけられたけど、
それより気がかりなのはドッグ整体の施術の事だった。
放射線治療に行ったら施術には行かれない。
看護師さんに「放射線治療の場合、何が不安なの?」って聞かれ
「仕事に行かれなくなること、みんなに迷惑がかかること、それだけが心配だし、そんなことは出来ない!」って泣きながら答えた。
あたしが大事なことって・・・
仕事なのかな?って思ったけど、その奥になるものだって気付くのにそんな時間はかからなかったよ。
あたしの大事なものって・・・
『自分の居場所』
なんだよ。
安心できる場所であり、楽しい場所であり、頼りにされる場所でもある。
自分の居場所、そこを崩したくないって思うんだね、あたし。
だから施術の仕事は休みたくない。
でも、部分切除したら放射線治療はついてくる。
自分の居場所を守りたい。
でもそれ以上に思うことは『これからもあんじゅと元気に遊びたい」ってこと。
あんじゅと遊びたいから、部分切除で行きたい。
でも放射線治療したら仕事に迷惑がかかる。
でも、あたしにとって一番大事なのは、「あんじゅとの時間」なんだって思った。
そこだけは譲れない、それだけあんじゅが大事なんだ。
自分の居場所があるのはあんじゅがいるからでもある。
だから、あんじゅとの時間を楽しめなくなるなら、全摘はしないし、仕事に迷惑がかかってもあんじゅとの時間のために放射線治療を選ぶ。
仕事仲間や乳がん手術の経験者さん、いろんな人に相談しました。
その結果、残せるなら部分切除でやっておこうって。
みんなあたしの気持ちも理解してくれたし、一人じゃないって思ったよ。
ありがたい。
そして、あたしにとって大事なのは、やっぱりなんだかんだあんじゅなんだね。
のっちゃんがあたしの成長のために送り込んだ子だもんね。
乳がんが見つかった時、このまま手術しなくても治っちゃうんじゃないかな?なんて思ったの。
でも、それじゃあたしなんも成長しないなとも思った。
子宮摘出後の定期検診で予期せず乳がん検診することになって、
悪性の可能性があるって精密検査受けて、そこは問題ないって言われて、なのに別のところにがんが見つかるって。
流れに乗ったらこうなった。
≪アラガルコトナカレ≫
三峯神社で神様に言われた言葉、ここに繋がるんだね。
だからこのまま、善き流れに乗って進んで行きたいと思います。