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第25回実戦空手息吹之會復興支援プロジェクト!保護者の力も大きかった。

 

 

 

【STAFF】

 

高木淳也は、今も尚、お父様の癌(がん)と闘いながら国内の業務を遂行しています。

 

父の癌との戦いⅥ~肺癌(がん)との戦い~

 

第25回復興支援プロジェクト!

 

高木の人脈は、医療界にも及びますが、高木の運動理論に賛同する医師も多く、今回免疫治療に関する学会の紹介を受け、生理学や病理をより探求し、交流を深めて行きます。

 

そして、今回の癌(がん)との戦いの中でも、子供達に少しでも伝え教えることがないかを模索し、武道教育の確立を急いでいるのです(救急救命や生理学等)。

 

と言うのも、息吹之會が活動拠点を置く高木の生まれ故郷、芦屋町の過疎化が深刻な問題を抱えているからです。

 

 

 

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■子供が激減する少子高齢化社会の現実

 

 

 

 

 

高木から送信されてきた一枚の資料・・・。

 

現在の芦屋町の児童数を見て、愕然としました・・・高木が“過疎地域で戦う意味がある”と言う言葉の意味がようやく理解できました・・・。

 

20年間、当初の目的通り、月謝無料、大都市での活動は控え、過疎地域での確立を続けてきました。地元愛と地域活性化を重んじたからです。

 

しかし、状況は深刻です。これは、息吹之會に限ったことではありませんが、組織としての人員が確保できない状態に陥っているのです。

 

高木が議員当選した平成11年(1999年)に平成の大合併が推進されました。新人議員だった高木は、合併推進を自己の政策に取り組むほど熱心に取り組みました。

 

現在の状況が見えていたからです。

 

しかし、現実は大変厳しいものでした。「議員定数が減る」、「芦屋町はボート(競艇)があるから大丈夫」、「芦屋町のメリットを優先に考え、他町に合わせる必要はない」等々、未来を見据えた議論などは、記録から見ても見当たりません。自己欲の強い議論が続きます。

 

当時の広報記録をSTAFFも取り寄せましたが、新人の高木が副議長選に勝利した後、辞表を胸に住民投票実現に向けて動き出します。住民に託すしか望みはなかったのです。

 

そして、副議長の立場で自己の政策を推進するとはけしからんと言う誹謗も当然飛び交います。

 

高木「合併推進が否決の場合は、副議長辞任ではなく議員を辞職する。賛成多数の場合は、首長選へ挑み、責任をもって合併を推進する。私は、自己満足のために議員になった訳ではない」

 

NHKでも取り上げられる程、平成の大合併は国民の注目を集めます。

 

住民投票は実現され、合併賛成投票が多数を占めます。しかし、首長選では、合併について意思をはっきりさせなかった町長(当時)と元県議会議員との三つ巴の戦いが繰り広げられ、高木は落選。合併は、推進されないまま現在に至ります。

 

飽くまでも私達STAFFの私見ですが、高木はこの時の責務を胸に、ずっと走り続けてきたのかもしれません。

 

 

 

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高木「日本は、これまで2回にわたり大合併が行われた。所謂、明治、昭和の大合併である。

その都度目的に合わせた政策が政府主導で発令され、自治体は生き延びてきた。

平成の大合併においては、少子高齢化社会問題は、火を見るより明らかであり、手を打つべき課題は幾らでもあった。一つには、地方分権の推進である。

少子高齢化の進展に伴い、行政改革の推進は、働かない議員及び公務員の削減が最も重要な課題となった。加えて、少子高齢化に対応した、若い専門スタッフが必要となる。

更に農業、漁業の衰退を見据え、戦力となる人員の確保が必須だ。災害時のコミュニティは崩れ、若い力がなくなった地方自治体の復興は、悲惨なものになる。

即ち意味するところは、若い力の確保と教育が必要であり、都会に集中した能力(若い力)を地方に呼び寄せる必要がある。

そのためには、時代に合わせた無駄な贅肉をそぎ落とし、魅力溢れる地域づくりが大きな課題なのである。時代を読み違えた地方自治体に人が定着することはない」

 

 

 

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■息吹之會に教育指針の地図を描いた

 

 

指導員の高齢化に伴い、息吹之會の活動にも制限が課せられているのは事実です。これは、息吹之會に限らず地域のスポーツ活動を支える地域体育協会にとっても大きな課題となっています。

 

20年間の活動で次世代にバトンタッチできないジレンマは、相当なものでしょう・・・。

 

18年間、続けてきた資源物回収事業が本年7月で終了します・・・。

 

高木「我々は、後何年続けられるかは分からない。地方の活動の火を消してはならないのだ。合併議論の二の舞いを踏んではならない。歪(いびつ)な田舎精神を捨て去らない限り、町の発展はない」

 

高木は現在も尚、行政に訴え続けていることがあります・・・。

 

高木「若い子達をもっと奨励、激励し、活動の場を与え、議員及び公務員も現場に赴き、汗を掻かなければならない。余りに現場を知らなすぎる。私利私欲にまみれたくだらない慣例などいらない。老害は、高齢者世代が自ら作っているのだ。培われた知恵を与えるべきだ」

 

息吹之會は、本年の新年度(4月)に新たに1名の準指導員を迎え、やる気ある指導者育成にも積極的に取り組んでいます。

 

体協のお手伝い集団『母集団』の組織構築を“当会の保護者に嫌な思いはさせたくない”と、高木は頑なに拒んできましたが、新たな独立組織『保護者会』を組織し、災害や健康について考える、分散型コミュニティ作りに着手しました。

 

積極的に息吹之會の活動を支えてきた保護者から会長1名、評議員1名を選出し、高木が組織した実戦空手息吹之會の集大成となる編成を図っています。

 

復興支援も違う形で続けて行くと述べ、21年目のスタートを切りました。

 

“人生とは儚く、あっと言う間にその使命を終える。そして、無力だと知るからこそ全力で生きてみたい”