「身心一如」理学療法士・スポーツトレーナー萩潤也のブログ

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先日JARTA公式ブログにて外的認識力を用いて身体の連動性を高めるという考え方、「ギヤロール」というトレーニング方法をご紹介しました。





 

まだ読まれてない方がいましたらコチラ

ハンカチ1つで身体の連動性を高める方法

 










 

実際に最近お会いした方々でもトレーニングとして活用していると教えてくれて嬉しい限りです。

 





先の記事内でも少し触れましたが設定により難易度や使い方が変わります。

 





今回はギヤロールの応用方法についてお伝えしたいと思います。

 





<トレーニングの難易度を変える>

 



・足に乗せる物を変える


・地面に触れる部分を変える(支持)


・両足同時に行う


・閉眼する






・足に乗せるものを変える(筋・関節コントロール力)


ハンカチやタオルのように薄くて足につきやすい平面のものは多少傾いても落ちはしません。




これを不安定なもの(大きさ、形状、重さなど)へと変えていくことで、より繊細な筋・関節のコントロール力が求められます。

 


 



・地面に触れる部分を変える(中枢優位)


腕を広げる、手のひらや指先を地面につく、太ももを地面につけるなどの場合は支持基底面やリカバーに関わる筋・関節を増やすのでバランスはとりやすくなります。




これを手の平をつけない、肘をつけない、膝をつけない、など腕や足の接地を減らしていくことで自動的に身体の中心(股関節や体幹)を動かす量が増えるため難しくなります。(使わないとできない状態に設定する)

 





・両足同時に動かす(マルチタスク)


傘など棒状のものや、両足にそれぞれハンカチを置くなどして、意識・コントロールする量・左右の位置関係の把握などタスクを増やすことで難易度を上げることができます。

 





・閉眼する(体性感覚優位)


開眼している時は目でものや足の形を判断して考えています。



その視覚情報をなくすことで足の裏で物の位置を感じる、その体性感覚情報をもとに他の身体部位を動かすということになります。

(難易度は結構高いです)

 





このような応用方法があります。





目的を絞って選択しても良いですし、純粋にゲーム感覚でレベルアップとして行うのも良いかと思います。

 

 





<おわりに>


今回はギヤロールの応用方法をご紹介しました。

 



同じトレーニングでも目的や対象の方によって難易度を変化することで、学習効率のアップ・モチベーションの維持向上を図ることができます。

 



ぜひ一度ご自身でも体験・応用してみて下さい。

 



最後までお読みいただき、ありがとうございました。




追伸

私が所属するスポーツトレーナー協会JARTA にてチーム、パーソナルトレーニングサポートを行っています。

直接トレーニング指導を希望の方はこちら

ミドルキックにおいて1stスピン(中枢部)で発生したエネルギーを下肢→対象へ伝える際に要となるのは股関節です。


今回はその股関節を中心にお話したいと思います。











股関節とは寛骨臼と大腿骨頭からなる球関節であり、人体最大の関節と言われています。





スポーツのパフォーマンスアップや障害予防を語るにあたってほとんどの人が「股関節が大事」「股関節が使えるように」って言っているかと思います。





ですが、「股関節を使えてる」ってどういうことでしょうか?





周囲の筋力が強いこと?

可動域が広いこと?

股関節が動いてる感覚があること?





どれも正解となり得ますが不十分ですよね。





これらが前提条件となることで、



・位置運動感覚やイメージと実運動の一致



・骨頭の臼蓋被覆率を高め、無駄な筋緊張がないパワーポジションがとれる



・大腰筋とハムストリングスによる拮抗運動が働きやすくなっている



・球状のどの方向にも自由に動き、他関節にストレスがかかるような代償を起こさせなくなる



これらが発揮されていて、いわゆる股関節が使えているという状態であると考えています。





実際に股関節が使えるようになるためには、局所だけでなく連動する腰椎骨盤帯の機能、似た動きをする足複合体なども重要となってきます。





今回は股関節を中心としたの動きの自由度をチェック・トレーニング方法をご紹介していきます。





①インナースクワット⇆横座り


屈曲・外転外旋位からの左右逆回旋の動きと立ち上がりの複合動作になります。可動性と周囲筋力が伴わないと動作自体ができなかったりバタンバタンと倒れる音がしてしまいます。


②四つ這いでの股関節伸展回旋運動


③スクリュー


②③に関してはどちらも上半身を安定させた状態での股関節の回旋運動になります。ただ大きく回すのではなく、骨盤帯と股関節の連動した滑らかな動きを意識することがポイントです。




シンプルな運動ですが股関節の球状構造をしっかり捉えられないと滑らかに行えないものになっていますので、股関節のどの方向が苦手なのか評価するのにも使えます。





ぜひ試してみて下さい。






最後までお読みいただき、ありがとうございました。





追伸
私が所属するスポーツトレーナー協会JARTA にてチーム、パーソナルトレーニングサポートを行っています。
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前回強烈なミドルキックの正体であるRSSC、その1stスピンにおける内容とトレーニング動画の記事を書きました。
(まだ見ていない方はこちらをどうぞ)




今回は更に発展したムーブメントトレーニング、SNAKEをご紹介したいと思います。





最初に浮かんだ名前がウナギだったのですが、少しカッコつけて蛇にしました。





snake(wide)



一側上肢の力みのない骨性支持を利用し、それを軸に体幹部と下肢の連動した回旋運動が行えることがポイントとなります。





snake(deep)





deep
wideの動きから腕立て伏せの状態になることで上半身では動きながらの安定性が求められます。同時に両手を接地して固定しているため、体幹部〜下肢の広い回旋可動域が求められるため難易度は高くなります。





どちらも中枢部〜下半身にかけての回旋系ムーブメントトレーニングです。
行ってみるとわかりますが滑らかに動くためには前提として各関節の可動域、筋柔軟性、安定性、パワー、持久力などが同時に求められますので、自分には何が足りていないのかを感じれるようにして下さい。





ミドルキックにおけるRSSCを発揮するための前提条件作りとして有効になりますが、他にもグラップリング・柔術の動きの幅を広げること、サッカー・フットサルのキックモーションにも特に有効となります。





今後も私のInstagramではトレーニング動画の紹介等を載せていきますのでぜひチェックしてみて下さい。





本質的な身体操作の幅と質を高め、それぞれの競技パフォーマンスアップへ繋がるように。







最後までお読み頂き、ありがとうございました。





追伸
私が所属するスポーツトレーナー協会JARTA にてチーム、パーソナルトレーニングサポートを行っています。
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少し間が空いてしまいましたが続きになります。

以前の記事をまだお読みになっていない方は先にこちらをご覧ください。

強烈なミドルキック の正体とは

身体の前提条件「ゆるんでいる」とは何か

 




 

前回は「ゆるんでいる身体」とは何かについてお話しさせて頂きました。少し抽象的な話だったと思いますが、身体の本質的能力としてとても重要な部分になります。



今回はその前提条件を踏まえ、具体的な話をしていきたいと思います。

 

 

 

 

 


まずミドルキックという運動を簡単に分解していくと、構え→ステップ(スイッチ)→インパクト→構えorコンビネーション

という流れになり、実際にRSSCが発揮されるのはステップからインパクトのフェーズです。

 

 

 


 

 

この際のRSSCには下記のように2種類のスピンに分けられます。

 

 

1stスピン:中枢部位(脊柱〜骨盤帯)

2ndスピン:中枢〜末梢部位(股関節〜足部)

 

 

 

今回は中枢部位で起こる1stスピンに焦点を当てていきたいと思います。


 

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(アプリ Skeleton VISIBLE BODY より引用)

 

 

この中枢部位の1stスピンが先行しておこることで脊柱から蹴り足周囲の関節筋群が急激に伸長されます。この伸長された関節筋群が元に戻る力を利用(末梢部位の2ndスピン)することで、ミドルキックのパワーへ変換していきます。

 

 

 



物理学的にみていくと、この中枢部位の1stスピンで発生する回転運動エネルギーを末梢部位の2ndスピンへ伝達していくためです。

 

 

 



運動エネルギーとは物理学において以下のように表すことができます。(m=質量 v=速さ)


 

 


格闘技などの階級制のスポーツはこのm(質量)の部分はなるべく同じになるように前日計量を行います。

しかし計量をパスした後に体重を戻そうとするのはこの質量を大きくすることで発揮できる運動エネルギーに活用するためです。

一般の方には想像つかないと思いますが計量後、翌日の試合までに10kg増える選手もいたりします、、、。


 

 


 

とはいえ質量の部分はある程度基準が設けられているため、身体操作の部分で重要になってくるのはv(速さ)となり以下のように表すことができます。

 

 

 


より長い距離をより短い時間で経過することで速さが大きくなります。

 

 

 



1stスピンでは距離の部分が脊柱〜骨盤帯の筋・関節の可動・伸張性となり、時間に関しては随意収縮よりも反射のメカニズムとなります。

 



 

 

脊柱では頚椎から腰椎までで24個による関節があり、骨盤帯には仙腸関節があります。

 



 

 

理論上はこの24個の脊柱、骨盤帯の仙腸関節とその周囲筋群が自由に動けば動くほど距離を伸ばすことができます。(関節可動域と付着する筋の伸長性のため)

 

 

 



さて、物理の話もでてきてややこしかったかもしれませんが実際にあなた自身の身体ではどうでしょうか?




 


そもそも自分の中枢部(骨盤帯の動きでは股関節の動きも伴いますが)の可動性がどれだけあるのか把握していますか?

 

 

 



今回は以下にチェック&トレーニングを同時にできる方法を動画でご紹介しているのでご覧ください。

 

 

胸椎伸展・回旋


股関節はなるべく90度キープ。肘を伸ばし胸を床につけるように。



 

スコーピオン




 

仙骨割

 


いわゆるお姉さん座りに近いです。

膝は90度程度(キツイ方は深く曲げていって下さい)で爪先を外側に向けます。

徐々に後方へ。

余裕がある方は動画のように身体を起こして座ります。

*腰椎骨盤は前傾位=丸まらない状態です

 





*試す際はご自身の無理のない範囲でお願いします

 

 




いかがだったでしょうか?

もし仮に出来ないものがあったとしたらそれはチャンスです。


想像してみて下さい。


継続してトレーニングしていくことで中枢部位が動きやすくなったらどうなると思いますか?


今よりもっと強くしなやかなミドルキックが蹴れるようになれるとしたらワクワクしてきませんか?



自分自身の伸び代が少しでも見つかれば幸いです。



次回は2ndスピン中枢〜末梢部位で重要となる股関節に焦点を当てて話をしていきたいと思います。


 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

前回の記事の続きです。





今回はRSSCを使うために必要になる、本質的な前提条件についてのお話しをしていきます。



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まずは大きな話しをしていきますが、それは何かというと身体が「ゆるんでいる」という事です。





ややこしいかもしれませんがここでいう「ゆるんでいる」の意味は、いわゆる「緩む・弛緩」とは違います。





「緩む・弛緩」とは辞書によると、

・強く締め付けられた状態にあったものがたるんでゆるくなる。
・普通の固さよりもやわらかくなる
・精神的緊張が弱くなる、たむる





のような意味であり、一方向の現在の状態を現しています。





しかしRSSCに必要な身体の「ゆるんでいる」状態とは、
・より収縮もできる
・より弛緩もできる
・よりセンサー感知度(感覚)が高い状態

という一方向でなく自由度の高い状態を指します。





固まっている、弛緩している、ゆるんでいるの3つの状態を立位で例えてみると、


固まっている
→直立不動。重心が爪先や踵に偏り倒れないために常に筋肉が緊張状態になっている。


弛緩している
→重力に負けて立っていられない(泥酔して肩を借りないと歩けない、緊張から解放され腰が抜けたような感じの状態)


ゆるんでいる
→細かい揺れはある。足から頭までの骨性支持がベースであり、筋性支持は必要最小限で立っている。

と上記のように表せます。






RSSCの話しに戻りますが、固まっている状態では筋の伸張反射が起き辛いのは想像つくと思います。





しかし、弛緩状態や単に柔軟性が高いだけでは足りないのです。






なぜならばミドルキックのモーションで反射が起こせたとしてもインパクトの瞬間では下肢〜体幹の固定力がないと相手へ力が伝わりません。





つまりどちらかが良い悪いという話しではなく、固めることも柔らかくすることも意識的にも無意識的にできるということ。そのためにゆるんでいるという身体の前提条件が必要であるということです。





そのゆるんだ身体を身につけるためにはまず現状把握をしなければなりません。元々固めることが優位の方は柔らかさの幅を増やしていく必要がありますし、柔らかさ優位の方では収縮の幅を増やす必要があるためです。





一般的にトレーニングの多くは固めることにフォーカスされやすい傾向があります。そのため次回からは具体的にミドルキックに必要な身体各所についての話しと、幅を広げていくトレーニング方法をご紹介していきたいと思います。






つづく。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。