JARTA認定スポーツトレーナーの萩 潤也です。
キックボクシングやムエタイにおいて初めに習い、最も練習するであろう技がミドルキックです。空手でいうところの中段回し蹴りですね。
基本的には相手の胴回りやガードしている腕を狙い、ダメージを蓄積させていく目的があります。
立ち技最強と言われもするムエタイの蹴りは体重が乗りムチのようにしなる動きが特徴です。
特にタイ人ファイターのサムゴー・ギャットモンテープ選手の左ミドルキックはとても有名で、当時闘った日本人選手からは「あのキックは化け物、鉄パイプで蹴られている感じ」と言われていました。
全ての蹴りの基本となるミドルキックが強い選手は、見た目も美しく強力なダメージを誇ります。また、何発も何発も打てるスタミナも併せています。
私もキックボクシング経験者ですが腕を蹴られ続けるとガードが上がらない・パンチが打てない、胴体にもらえばホントに息が止まるほどの衝撃があります。。。汗
今回はサムゴー選手のように強烈なミドルキックを放つために必要不可欠な身体機能である「RSSC」についてお話ししていきます。
専門的な話しになりますが、RSSCとは回旋系の伸張反射のことです。
ゴム飛行機をイメージすると分かりやすいと思います。プロペラをくるくる回していっぱいまでゴムを伸ばして行き、離すと勢いよく回るあのおもちゃです。
身体に置き換えると筋肉が引き伸ばされていき、断裂を防ぐためや姿勢を保持しようとするため無意識的に縮もうとするメカニズムを伸張反射といいます。それが多数の関節・筋肉を巻き込み回旋の動きが伴うものをRSSC(回旋系伸張反射)といいます。
ミドルキックの場合ではコンマ何秒かのスピードで身体の中枢部分の回旋(脊柱・骨盤帯による1stスピン)が先行しておこることで脊柱から蹴り足周囲の関節筋群が急激に伸長されます。この伸長された関節筋群が元に戻る力を利用(下肢による2ndスピン)することで、ミドルキックのパワーへ変換していきます。
RSSCの特徴としては、
・ハイスピード&ハイパワー
・省エネ
・再現性が高い
・怪我防止
ということが挙げられます。
そのため、RSSCを使いこなすことができれば上記のサムゴー選手のような強烈なキレのあるミドルキックが可能になります。
しかし誰しもが簡単に使えるようになるわけではありません。
RSSCを起こすためには身体の本質的な前提条件と身体操作が必要になります。
その本質的な前提条件や身体操作についてはまた後日ブログにてアップしていきますのでしばしお待ちを。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
萩 潤也
追伸
今回ご紹介したRSSCはミドルキックのみで使われるものではありません。
野球のピッチングやサッカーのシュートなど回旋を伴うスポーツ動作に共通するハイパフォーマンスの前提条件として非常に重要な要素になります。










