前回の続きです。
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おっちゃんの運転で2泊したソンクル湖からコチュコルに戻ってきました。
ツアーを手配してくれたツアー会社のところに戻り、
ビシュケク行きの交通手段を相談します。
ツアー会社の子。気さくないい子でした。
モンゴル系です。
一人でタクシーチャーターすると高いしバスかなぁなんて思っていると、
ソンクルで一緒になった、ドイツのフライブルグ大学のご夫婦も戻ってこられて、
そのタクシーに同情させていただくことになりました。
有難い。
出発まで少し時間があったので、町をまた散策します。
人々の日常を感じます。
おしゃれキッチンカーでカフェラテをいただきます。
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首都ビシュケクへのタクシーでは、
フライブルク大学の教授に色々な話を聞かせていただきました。
教授は昔よく研究でアフリカのガボンに渡航されていたとか。
自分はガボンのある中西部は未知の領域だったのもあり、大変興味深いお話でした。
「研究に没頭して今期を逃しちゃったよ」
しかし素敵な方には素敵な奥様。
同じく経済学の先生でおられる奥様と知り合って結婚されたそうです。
「君は?」
「まだ独りです。地元に戻るか、トーキョーとか海外で生きていくか決めてから考えると思います。
I am still single. I am still deciding which going back to my hometown to take over my father's firm or to pursue my career in Tokyo or globally」
道中パーキングエリア的なところでお昼ご飯。
ハンバーグ的な。美味しかったです。ごちそうしてもらってしまいました。
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ビシュケクのさくらゲストハウスの前で降ろしてもらいます。
自分「親切にありがとうございました(財布を取りだす)」
先生の奥さん「私たちにはいいのよ。運転手さんに気持ち渡してあげて」
運転手にソムを渡しました。
自分「良い旅を」
先生「君もね」
タクシーを見送り、さくらゲストハウスにチェックイン。
今回も個室にしました。
昔なら迷わずドミトリーだったんだけどなぁ…
予算の多寡の問題ではなく、昔はドミトリーが好きでした。
色々うるさくて落ち着かない。荷物に気を張るのに疲れる。
そんなのも含めて旅って感じがして。
自分も変わってしまったんだな。
感傷的な気持ちになります。
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夜ごはんがてら、ビシュケクを散策します。
兎に角飲む。
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3日前のビシュケクの夜は、
2人の日本の旅人と楽しい時間を過ごしました。
でも今日は一人。
一人で街を歩きながら、
イギリス留学から今日にいたるまでの3年ちょっとの日々を振り返りつつ、
色々なことを考えていました。
独りか。
昔も一人旅なんてしょっちゅうだったけど、
日本に帰った週末にはすぐ友達と飲んで旅の写真を見せていた。
だから別に独りって感じもしなかったのかな。
ただ、今は予定を合わせるのも少し大変になった。
みんな家族がいるから。
俺はまだ、
独りで、
中央アジアの街の一角で、
1杯目が終わるころにはもううまくも感じなくなった2杯目以降のビールを煽っている。
都市の治安はいいわけではない。
だから酔っ払ったらまずい、宿に戻らないと。
でも…
酔えないな。
高地で肌寒いビシュケクの街を宿に向かって歩きました。
続きます。