レソト - 天空の王国 (6) レソトで年越し | Art of the World - カメラを持って、旅に出よう

Art of the World - カメラを持って、旅に出よう

10年以上定期的に世界を旅しています。それらの旅の記録を写真と共に残しています。2024年3月現在渡航国と地域は65。

2018年から2019年の年越しレソト旅行、続きです。

前回: https://ameblo.jp/junwxyz/entry-12611622509.html

 

三日のセモンコン滞在で正味三回訪れたマレツニャーネの滝。

名残惜しいですが、クリスの経営する宿があるローマに向かうことにします。

 

車窓から

 

 

 

道中の景色が素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---

クリス「いいところがあるんだ。寄って行こう。」

 

 

 

楽園かな。

 

 

 

ジャーマン再び。

 

 

 

反射が美しい。

 

 

 

木陰で一休み。

 

 

 

---

よく舗装された国道を進んでいると、道を示す表札に「Nyakosoba」という地名が書かれています。小さい集落だとか。

クリス「前に日本人のゲストを乗せたことがあるんだけど、日本語でキャットヌードルという意味だと言ってたぞ」

自分「。。。そうね。。。 Ummm.... A kind of yes, though...」

 

 

 

---

ローマの町に着きました。

自分「あー!ローマってイタリアのローマと同じつづりなのね!」

エリカ「そうよ。イタリアのローマ、そしてレソトのローマ。Yes. Roma in Italy, and Roma in Lesotho.」

 

三階建て以上の高い建物の無いローマですが、大学のある町ということで、そこそこ栄えています。

 

 

 

年越しを前にチキンで腹ごしらえ、ということで、ペリペリチキンのお店に向かいます。

エリカとクリスがチキンを注文に行っている間、ビールを飲んで待ちながらロバートと少し身の上話をしました。

 

ロバートは、現在勤めている会計事務所系のコンサル(所謂Big4の一角)に勤める前は、スイスの財務省で働いていました。

しかし、フランス語圏出身のロバートは、ドイツ語でなくフランス語が中心の環境がやはり心地良いと考え、フランス語圏であるジュネーブに拠点のあるコンサルティングファームに転職。前に書いた通り、あるクライアントのプロジェクトでメキシコに駐在している時にエリカと出会い、そこで将来を誓い合いました。

今は2人でまたジュネーブの近くに住んでいるとのことでした。

 

一方、ベネズエラ人とスイス人のハーフであるエリカは、中学までをベネズエラで過ごし、そこからスイスに移住しています。母語はスペイン語ですが、スイスで生活する時はフランス語を使っており、二人で話す時もフランス語で会話するとのこと。ドイツ語については多少は話せるが、まだ練習中とのことでした。

(余談ですが、世界的にベネズエラには美人なイメージがあるようで、夜のパーティーで色々な国の女性陣に美人と絶賛されていたエリカ、ベネズエラとのハーフというとみんな納得の表情でした。"Oh you are a half Venezuera - make sense")

 

思わずため息が出ました。

エリカとはフランス語、

クリスとはドイツ語、

僕とは英語、

と即座に言語を切り替えている。しかも、母語であるフランスは勿論のこと、ドイツ語も英語もプロフェッショナルレベル。

いくらラテン語系の言葉同士とはいえ、凄い話です。

 

自分はイギリスの大学院留学を目指す際に、英語を徹底的に学び直し、留学実現後もかなり苦労して少しずつ身に着けながら、なんとかプロフェッショナルレベルといえる英語力になりましたが、グローバルなビジネスシーンで活躍しているプロフェッショナルたちは、英語プラスもう一言語は当たり前。中にはロバートやエリカのように三つ以上使うことができる人もそんなに珍しくありません。

 

しかし印象的なのは、言語では苦労の無さそうなロバートが、まだ若いうちに母語への愛着からフランス語圏に帰ることを決めた、ということでした。

なんとなく「世界を股にかけるビジネスマンは、住むところにこだわらない」という通俗的なイメージがありますが、ロバートは違う。

まだ会って数日の時点で凄く気が合う感じがしているのは、地元に根を張って生きていこうという感じへの共感から来ていたのかもしれません。

 

 

 

---

クリスの宿に着きました。

プール付きの素敵な宿。友達価格で少し安くしてもらった、コテージに荷物を置いて、プールサイドでチキンにかぶりつきました。

 

お二人もご満悦。

 

 

 

クリス「妹だよ」

クリスの妹、大学生。ドイツから冬季休暇を利用して遊びに来ていました。

 

自分「ドゥー ビスト ヴンダーシェーン」

妹さん「Oh so sweet」

 

ドイツ人の女性と知り合う機会があったら是非言ってみてください。

 

 

 

---

宿の敷地内にある倉庫で準備を始めます。

 

DJ ロバート。

 

 

 

エリカ「日本のプレイリストも作っておいてねー!」

自分「ウ、ウィ、マダム…(やべー90年代J-Popくらいしかすぐ出せるものがない)」

 

余談ですが、エミレーツ航空をご利用の際は是非「Best hit of 90s」という36曲のプレイリストを聞いてみてください。

あまりにツボ過ぎて、シングルCDを集め直して再現したくらいですから。

 

 

 

 

ピザを作る主人の傍らでくつろぐ二匹。

 

 

 

踊る二人。

 

 

 

右に置いてあるのが、エリカとロバートが持ってきたメキシコのテキーラ。。。

 

 

 

エリカ「メキシコで買ったテキーラを持ってきたの。」

自分「ロマンチックやな…出会った場所の思い出のお酒。」

 

後でこのテキーラに殺されることになるのですが。

 

 

 

一通り準備が終わったところで、僕のカメラで撮影会をして遊びました。

 

 

 

 

お熱いことで。

 

 

 

楽しそう。素敵な二人。

 

 

 

クリスの妹さんもまた、別嬪さん。

 

 

 

一回り歳が離れているクリスと妹二人。とっても仲が良かった。

 

 

 

---

そうこうしている間に、倉庫に人が集まってきました。

20人位いましたが、凄い多国籍。

南ア人、アメリカ人、イタリア人、スイス人、ドイツ人、フランス人。

南ア人もオランダ系やインド系など多様。ちなみにアジア系は僕だけでした。

 

日本人と話したことのある人がほとんどおらず、とても珍しそうにされました。

 

 

 

エリカ「メキシコのテキーラ飲んでる?」

自分「飲んでるよ!おいしいね。」

エリカ「強いのね!」

 

日本人が舐められてはいけないという妙な「国を背負ってる感」を胸に、ガバガバ酒を飲みました。

 

「日本人って酒強いのねー Oh impressive」

「こんなの水でしょ? It's water, isn't it?」

ちなみにテキーラは本当に美味しかったです。味は…

 

クリスのピザは絶品でした。

 

 

 

楽しい時間。

 

 

 

クリスも多芸。左は南ア人のアレックス。仲良くなりました。

 

 

 

クリス「記念写真を撮ろう。」

 

 

 

この時はまだ記憶があった。

 

 

 

この旅を計画した時は、年越しはどこかのホテルで一人寂しく過ごすことになるだろうな、と思っていたのですが、図らずも賑やかな年越しになりました。

エリカ、ロバート、クリスとの偶然の出会い。出会いは旅の醍醐味ともいえますが、この時の出会いは、最高の一合一会の年越しという、一生ものの思い出をもたらしてくれました。

 

続きます。