
2026年1月2日付 SNEPシングル&アルバムチャート
※SNEP:Syndicat national de l'édition phonographique(フランス全国音楽出版組合)
【シングルチャート】
1 Melodrama - Disiz, Théodora
2 Mon bébé - RnBOi
3 Parisienne - Maître Gims,La Mano 1.9
4 Love You - Nono La Grinta
5 Golden - KPop Demon Hunters Cast
6 Génération impolie - Franglish, KeBlack
7 The Fate of Ophelia - Taylor Swift
8 Bloqué - Maître Gims, L2B
9 Soleil Bleu - Bleu Soleil, Luiza
10 Zou Bisou - Théodora, JuL
【アルバムチャート】
1 Le Nord se souvient(L'Odyssée) - Maître Gims
2 Mega BBL - Théodora
3 TP sur TP - JuL
4 KPop Demon Hunters - KPop Demon Hunters Cast
5 La fuite en avant - Orelsan
6 Pyramide 2 - Werernoi
7 On s'en rappellera pas - Disiz
8 Et si j'échoue - Bouss
9 Hélé - Helena
10 Recommence-moi - SANTA
2026年、あけましておめでとうございます。本年で7年目になる「仏蘭西歌謡曲」をよろしくお願いします。
新年最初のチャートのシングル1位は年が明けてもDisizとThéodoraの「Melodrama」でした。Théodora(セオドラ)はシングルトップ10では1位、10位、12位、23位に入り、アルバムトップ10でも2位で、2月のヴィクトワール音楽賞が楽しみです。8位にMaître GimsとL2Bの「Bloqué」が浮上。英語から日本語化した「ブロック」と同じ意味です。
年末のフランスのチャートを「ビルボード化」させたクリスマスソングですが、マライア・キャリーもワム!もブレンダ・リーもあっさり圏外へ去りました。年末にまたお会いしましょう。1月6日はクリスマス飾りをしまってお菓子の「ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)」を食べる「公現祭(L'Épiphanie/レピファニー)」です。
アルバムチャートは6位にWerenoi(ウェルノワ)の「Pyramide 2」(2024年10月リリース)、8位にBouss(ブース)の「Et si j'échoue」(2024年11月リリース)が再浮上した以外は年末最終週と同じ顔ぶれでした。この2作は年越し連続1位のMaître Gims(メイトル・ギムス)先生の「Le Nord se souvient(L'Odyssée)」(2024年9月リリース)とともに、足掛け3年のトップ10入り。フランスのヒップホップシーンの「ロングランアルバム三羽ガラス」でしょうか?
Les Enfoirés 2026(レザンフォワレ 2026)
フランスのポピュラー音楽界の新年の恒例イベント「Les Enfoirés(レザンフォワレ)」が来週、1月13日から19日まで、パリ12区のベルシー(Bercy)公園内に建つ「アコー・アレナ(Accor Arena)」で開催されます。パリでの開催は6年ぶりになります。
Les Enfoirésの公式サイト:https://www.enfoires.fr/
アコー・アレナ(アコーホテルズ・アレナ)は、日本でもよく知られている9区の「オランピア劇場(L'Olympia)」、2015年11月のテロで世界的に有名になってしまった11区の「バラクラン劇場(Bataclan)」、19区のラ・ヴィレット公園内に建つジャック・ラング(Jack Lang)の文化政策の象徴的存在とも言える「ゼニス・パリ(Le Zénith Paris)」、モンマルトルの丘に近い歓楽街ピガール(Pigalle)地区の18区ロシュシュアール大通り(Boulevard de Rochechouart)に面した「ラ・シガール(La Cigale)」「ル・トリアノン(Le Trianon)」と並んで、海外アーティストの公演も行われる首都を代表する音楽コンサートホールです。それ以上の収容人数を求めるなら16区の「パルク・デ・プランス」やサン=ドニの「スタッド・ド・フランス」でのスタジアム・ライブになります。
レザンフォワレ2026の公演日程は7日間ですが、13日にはゲネプロ(ドレスリハーサル/通し稽古)があり、17、18日の土曜、日曜がメインステージ。日曜日は2回公演です。チケットはすでに完売。3月上旬にはTF1でテレビ放送され、YouTubeでも公開されます。3月の同時期にはDVDやCDアルバムも発売され、アルバムは毎年、発売直後にSNEPアルバムチャートで首位になっています。
このブログでは何度もご説明してきましたが、日本で言えば萩本欽一さん的な存在の有名コメディアンにして俳優のコリューシュ(Coluche)、ミュージシャンのジャン=ジャック・ゴールドマン(Jean-Jacques Goldman)、サッカーの名選手で「将軍」ことミシェル・プラティニ(Michel Platini/2014年には歌手(!)として公演に参加)が発起人で、コリューシュは1986年に交通事故で亡くなりますが、1989年にゼニス・パリで第1回公演が実現しました。
毎年、ステージでは音楽ライブだけでなくミュージシャン自らが演じるコミカルな寸劇もあり、著名な俳優やスポーツ選手などのゲストも顔を出します。ベンゼマ選手やエムバペ選手も来ました。エンディングは毎回お約束で、ステージのコリューシュの大きな写真の前に出演者全員が勢揃いし、ジャン=ジャック・ゴールドマン作曲「La chanson des restos」を合唱して締めくくります。
チケット、DVD、CD、記念グッズの販売収益や放送権料、広告収入、ネット収入は、コリューシュが1985年に設立し、昨年、日本の片山さつき財務・金融担当大臣も言及していた生活困窮者に食事を提供する団体「Les Restaurants du cœur(心のレストラン)」に寄付されます。現在、ダイニングカーも含めてフランス全土、ベルギー、ドイツの2000か所以上で食事を提供していますが、最近は世界的なインフレによる食材、光熱費の高騰で、運営が厳しくなっています。
レザンフォワレはチャリティーイベントですが、日本の某テレビ局が夏の終わりに行って毎年批判が渦巻く某イベントと違って出演者は全員ノーギャラ貫徹。ポップス、ロックのミュージシャンが中心で、ラッパーは排除しているわけではないですが数は少ないです。
昨年は計53組だった出演者リストは原則事前非公開ですが、出演したらハクがつくからなのか、近年は「レザンフォワレに出ますよ」と自らバラすのが流行っており、2026年はすでにフレンチポップスの大御所フローラン・パニー(Florent Pagny/今週アルバム12位)、6年ぶりに出る56歳のシンガーソングライター、ベナバール(Bénabar)、「スター・アカデミー」出身の若手からエレナ(Helena/今週アルバム9位)が、出演すると明らかにしています。
SANTA(サンタ/今週アルバム10位)が「Les Enfoirés 2026」のL'hymne(アンセム)「Tout se casse」を作詞・作曲し、YouTubeで1月5日に公開されました。ということは、サンタも出演は確実でしょう。
Les Enfoirés(レザンフォワレ) - Tout se casse (Visualizer)
レザンフォワレの原点、発起人の皆さん他による1986年の「La chanson des restos」もお聴きください。
Les Enfoirés(レザンフォワレ) - La chanson des restos (clip officiel HD) (86)
では、また来週
À la semaine prochaine!



















