映画三昧 #2630 ⭐️⭐️➕スキャンダル(19) | juntana325 趣味三昧

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セクハラ事件は、国や人種に関係なく起こる。それに今や、女から男のセクハラ事件すら起こる。認めるべきかもしれないが、戦争同様、人間の性なのかもしれない。セクハラ事件を、事実に基づく内容で作り始めると、キリがないような気もする。




冒頭から目に付くのは、CEOロジャーの横暴だ。確かに、彼がFOXニュースを支えてきたかもしれないが、会社を私物化している。ややもすれば、成功体験が、仇となって、人間を傲慢にしていく。ジャバ・ザ・ハット似のロジャーを見ると、それが体型に現れている気がする。




話は、セクハラの被害にあったシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーという女性陣が、キャリアとの天秤に掛けて、どんな行動を取るのかというストーリー。巨人ロジャーと闘って勝てるのか、ただキャリアを捨ててしまうのではないか、様々な不安が彼女達を包む。いつの世でも、逡巡する決断だが、当時はもっとハードルが高かったに違いない。結果はわかっているが、その緊張感とサスペンスが程よいエンタテイメントになっている。喉越しが良すぎるせいか、予定調和なストーリーに見応えは感じない。ただ、闘った彼女達が、圧倒的な勝利感を味わえない所に、奥歯に物が挟まったような後味を残した。




解説

2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動をシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演で映画化。アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した。人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った。FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリーは、自身がその地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた。そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラに、ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが……。ケリー役をセロン、カールソン役をキッドマン、ケイラ役をロビーが、ロジャー・エイルズ役をジョン・リスゴーが演じる。監督は「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ、脚本は「マネー・ショート 華麗なる大逆転」でアカデミー賞を受賞したチャールズ・ランドルフ。シャーリーズ・セロンの特殊メイクを、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)が担当し、今作でもアカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞を受賞した。