時の糸 62 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。







「多部ちゃん……………

…………ごめんね。」

彼女の後ろ姿に「ごめん。」と頭を下げた。





俺って……………


バカだな…………




あんなにいい子なのに………………

なんで………

なんで…………



……彼女を………好きって……

……言えなかったんだろう………




本当はわかってる。

彼女の言う通りだ。


「男女でも違ったね。」

って、多部ちゃんに言われた。



同性でも異性でも

お互いに同じくらい好きになるって

本当は凄い奇跡なんじゃないかって思えてきた。


俺はやっぱり……………

智が…………好きだ。

智を忘れるなんて…………

やっぱり出来ない。





夕食後、家族が祭りに行くって言うので

俺も着いてきた。



「何年ぶりの祭りだろう」

なんて思いながら

家族と離れ

銀杏の木のとこまでやって来た。

ここでよく智と待ち合わせしていたことを思い出し

懐かしくなった。

あの時から、もう2ヶ月になろうとしてる。



銀杏の木の陰に人の姿を見つけて回ってみた。




『『あっ!!』』




銀杏の木の下。

明かりを避けるようにして

智が立っていて

その智と偶然再開してしまった。



ずっと避けるようにしてたのに


会うと会ったで


嬉しくて…………


でも、最後に会ったときの

"俺たちの関係は間違いだ。"

って、言葉が蘇り言葉がでない。




『…よ、……よう。

……………久しぶり………』

と、俺はその一言を出すだけで精一杯。

智は俺の姿を見て驚いて

それでも俺の言葉に「うん。」と頷いた。

何を話せばいいのか………

突然のことで思い付かない。

「何してるの?」って聞く?

「祭りに来たんだ。」って言うに決まってる。

「暑いね。」って言ったら

「夏だからね。」って返ってくるだろうし……

俺の頭中はグルグル回って言葉を探しているのに

いい言葉が見つからない。


参道の方では屋台の灯りと

賑やかな声が聞こえるのに

ここは別空間みたいに静まり返って

秋の虫たちの音色が煩いぐらい。





『…………じゃあ……

俺、帰るし………』

って、智が凭れかかっていた銀杏の木から身を起こし

歩き出そうとした。

俺が黙って側にいるのが

耐えられなかったんだろう。

今更、何をしゃべったらいいのかも

わからず立ち去る智を黙って見てた。



その時、俺は気づいたんだ。

今日が水曜日だって。



『智!!』