時の糸 63 | 嵐のS君妄想小説(BL)

嵐のS君妄想小説(BL)

嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。







いつもの水曜日が…………またやってきた。

でも、今日はいつもと様子が違う。

神社の夏祭りで大勢の人が参道の辺りを行き来する。

鈴や太鼓の音。

楽しそうな笑い声。

俺は賑やかな参道から外れ

いつもの銀杏の木の前に来る。



もう、かれこれ2ヶ月近く待ってるけど

翔くんは来てはくれない。



今日だって、"来るわけない"ってわかってる。

でも、俺の足が自然と動いてしまうんだ。




銀杏の木を見上げると

枝と枝の間から星を見えた。



あの日…………

俺たちの関係は間違ってるって言った日………

翔くんがじーっと見上げてた空。

あの時……………

翔くんは何を思ってたんだろう…………


翔くんの心が少しでも理解できないかと

見上げてみても、何も分かりはしない。


ただ、唯一わかってること

それは………………

間違ってるってわかってるけど

忘れようって努力したけど

どうしても胸が苦しくなるのは

翔くん………だけ…………


俺は………………言っちゃ……いけないけど………


………翔くんが……………



翔くんが………………やっぱり好きだ…………


って、こと………



苦しいほど……………君が………好き。






その時、"ガサッ"と草を踏む音がして

音のする方に俺は顔を向けた。






『『あっ!!』』



「しょ……翔………くん…………

まさか…………

会いに来てくれたの?」


暫く会ってない翔くんは

夏休みのあいだ部活で絞られたのか

真っ黒になり逞しくなっていた。


『よ………よう、

久しぶり。』

と、言う翔くんの声から

約束を覚えていて来たんじゃないことは

すぐにわかった。


翔くんは彼女さんとうまくいっていて

今日も、祭りだから来たんであって

俺に会いに来た訳じゃないんだ。

わかってる……………

期待するな俺。

俺から"間違った恋だ"って言ったんだ。

それで、翔くんは彼女を作ったんだから

俺が諦めなきゃ…………




俺たちの間に流れる沈黙を

秋の虫たちが埋めていく。


「何を話せばいいの?」

この沈黙が苦しい……………

俺の心臓が太鼓の音のように

ドンドン言っていて苦しい……………

聞きたいことは山ほどある。

「彼女さんと来てるの?」

「彼女さんとうまくいってるの?」


「彼女さん、多部ちゃんて可愛いこだね。」



「夏休み、彼女とデートしてたの?」




「デートでどこ行ってきたの?」






「楽しかった?」






「俺と…………

いるときよりも楽しかった?」







「……もう………忘れた?

……………俺の………こと」



「俺のこと、もう嫌いになった?」


「俺の……こと…………

今でも……………ちょっとは…………すき?」



「もう、俺達……………

友達でも……………ないの?」





自分の考えていることが

全て翔くんを責めてるようで

責める権利もない俺は

これ以上ここにいたら

ぶちまけてしまいそうで…………


『じゃあ…………

俺、帰るし…………』

と、言って翔くんに背を向けて歩き出した。



翔くんに会いたかったけど


会えば会ったで


俺たちの距離が


遠く離れてしまったことを認識させられて



俺を惨めにさせる。




俺が言ったんだ。




俺が…………間違いだって…………言ったんだ。




忘れるな!!




俺が言ったんだ。








『智。』