※地震、台風、洪水にと
日本列島大変なことになってますが
皆さん大丈夫ですか?
.:*:・'°☆
明日明日夏休みも終わりというころ
俺達が待ち合わしてた神社で
小さなお祭りが始まった。
ほんの数件の屋台が出て
俺達は幼い頃から楽しみにしてた。
いつものメンバーで行っては
リンゴ飴食べたり、焼きそば食べたり
綿あめ食べたり………………
その日だけは遅くまで夜遊びして
誰かのうちに泊まってた。
それも潤が来るまでのこと…………
だから、すっかり忘れていた。
『櫻井くんって………
今日の夜って予定があるの?』
『え?
今日の夜?』
部活終わり、
俺が部室を掃いてると
ボール磨きをしていた多部ちゃんが聞いてきた。
『今日の夜って、…………
なんかあったっけ?』
その時までの俺は、完全に祭りのことなんて忘れていて
多部ちゃんに言われなかったら
スルーしてたと思う。
『そうか。
神社の祭りか。』
智が来ると思うから……………
『……………行かない。』
って、多部ちゃんに答えた。
俺の返事に、多部ちゃんが寂しそうに
『………そう。』
って言って、ボールを磨く手が止まった。
『……………………?
どうしたの?』
俺はホウキを止めて彼女に声をかけてみる。
俺を見ることなく
ボールに話しかけるように
『………………ごめんね。
私から…………付き合ってみる?
何て言ったのに………………
おりていいかな…………』
多部ちゃんは、賭けてたみたい。
祭りに俺が誘えば、
もう少し頑張ってみよう。
でも、俺が誘わなければ、
別れようって……………
賭けていたって教えてくれた。
なのに、俺は誘わなかった上に
彼女の誘いも断ったわけだ。
『やっぱり、
無理だったんだよ。
櫻井くんは、忘れようとすればするだけ
忘れられないんだよ。』
『………………』
『櫻井くんは………………
結局、私よりも大野くんが好きなんだよ。
私のことは……
女の子だから………好きにならなきゃ………
それが普通なんだから
好きにならなきゃ………
って思ってるだけ。
だからね。
私も…………
櫻井くんに好かれようと
頑張るのを辞めた。』
と、多部ちゃんが言い出した。
確かに、
付き合ってるって言えるようなことは
何もしてないし………
多部ちゃんのこと好きか嫌いかって言われたら
好きな方だけど………
好きの部類が違う。
その事を、一番感じてたのが彼女だった。
『部室の掃除も、家まで送ってくれるのも
もう、終わりにして……』
『…………………』
俺が何て言えばいいのか分からずに
黙って突っ立っていると
『なんて顔してるの?
今になって惜しいことしたって思ってる?』
『……………うん。』
『ばかね。
私たち………
まだ…………未熟なんだよ。
まだまだ色んな恋をするんだよ。
そして、運命の人に巡り会うんじゃない?
だから、櫻井くんとは…………
違ったってこと……』
『………………』
『男女でも…………
"違った"って思うことがあるんだね。
おもしろいね。』
と、多部ちゃんは可愛い顔して笑ってた。
「もし、運命なら
また、つきあうのかもね。」
何て言いながら
「じゃあね。」
って、自転車に乗って帰る彼女の背中を
オレンジ色の夕日が染めていた。
『『あっ!!』』