松本潤。
それが彼の名前。
大きいお屋敷の
父ちゃんの会社の取引先の社長さんの子。
だから父ちゃんも
俺に「仲良くしてあげなさい。」と言う。
小さい時から喘息持ちで体が弱かったらしく
色白で、痩せていて、目が大きくて眉毛が太い。
見た目可愛いって感じ
女の子にモテルんじゃないかなって思った。
結局、父ちゃん達が帰るまで
俺達はお姉ちゃんのリードのもと
"トランプ"や"かくれんぼ"なんかをして遊んでいるうちに
あっという間に仲良くなっていった。
『じゃあ、今度は学校で会おうな。』
って、俺が帰り際 声をかけた。
『………う…………うん。』
と、下を向いて
つまらなそうに潤くんが頷く。
だから
『それとも…
また遊びに来てもいい?』
って、聞いてみたんだ。
そしたら満面の笑みで
『うん。』
だって。
笑った顔がかわいいの。
『ふふふ……じゃあ、また。
………バイバイ』
って言って、俺は大きなお屋敷を後にした。
帰り道
父ちゃんが
『松本家は、父ちゃんの会社の一番の取引先だから
失礼のないようにな。』
って言われたけど
「失礼のないように」って
どう言う意味かわからなかった。
『坊っちゃんは、世間知らずで
病弱で育ったものだから
ちょっと我が儘な所があるそうだ。
学校でトラブルに巻き込まれないように
智が坊っちゃんのフォローしてほしいんだよ。
分かるか?』
『………坊っちゃんの…………フォロー?』
『智が坊っちゃんの無二の親友になってあげてほしいんだよ。』
『うん。
もう、潤くんとは友達だよ。』
『そうか。それはよかった。』
と、父ちゃんは俺の頭を撫でてくれた。
『『さ~と~し~く~ん。
あそびましょ。』』
『は~あ~い。』
『今日何する?
どこいく?』
って、いつもの仲間が集まった。
"缶けり"しようかとか"鬼ごっこ"する?
と、決めかねているときに
『ねえ。
俺、昨日さ
あのお屋敷に入ったんだよ。』
と、伝えた。