哀しみは雪のように 266 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。




智の作ってくれた焼そばを食べながら

幸せを噛み締めていた。

『美味しい?』

『美味しいよ。』

俺の目の前で楽しそうに

俺の食べてる姿を見ている智が

健太じゃなくて

本物の智だってわかったから………

嬉しくって……


智の作った焼そばも、

泣きたくなるほど美味しくて………


俺の目から涙がポロリと落ちてしまった。


それを見て智が

『え?

翔くん?

なんで………泣いてるの?

なにかあったの?

それとも不味かった?

辛い?

すっぱい?

どうしたの?』

って、オロオロしてる。

そんな智が可愛くて

『違うよ。

美味しいよ。

智がこんな美味しいの作れることに

感動してるんだよ。

感動して涙が出た。』

と、誤魔化した。



『俺だって、

料理人になるんだから

今度はもっと美味しいやつ作ってやるね。』

って、智が笑ってる。


智が笑ってる。


智が………………


自分を「おいらは汚いから見るな。来るな。」って

泣き叫んでいた、あの智が………

今、目の前で笑ってる。




智にとっては…………

健太のままでいることが

幸せなのかもしれない。

このまま記憶が戻らない方が……

幸せなんだと………思う………


智と、わかっているのに

健太として接する俺。

健太は智になりきってくれている

なんか複雑………

それでも………

智が生きて、ここにいるのが幸せだった。




『おいら。

そろそろ帰らなきゃ。』

時計を見ると11時になるところ

『今日は泊まってけよ。』

と、智の手に俺の手を重ねた。

『え?

だって…………』

と、智が戸惑っている。

俺から「泊まってけ」なんて

言ったことがない。

『かーちゃんに連絡すればいいだろ。

友達ん家に泊まるって……

かーちゃん、許してくれるから。』

と、俺が言った。


そうなんだ。

智が「俺の家にいる。」と

智の両親に伝えたらお母さんが

「…………智のこと、よろしくね。」って

許してくれたんだから。



『………かーちゃんに言ったら

「タクシー使って帰ってきなさい。」

って言われるに決まってる。』

と、言う智を俺は抱き締めて

『帰るなよ。

なっ。

そばにいてくれ………』

と、言ってキスをした。


『ふふっ……

なんか変な翔くん………

焼そばソースの味がしたキス………』

と言って、智が黙りこんだ。


『…………どうした?

………………智?』

『……………ソースの味がした。』

『うん。

今、焼そば食べてる。』

『焼そば…………

じゃない………………

なんだろ…………

前に………………』

と、智が言うので

『あー。

お前の歯に青のりがついてる。』

そう言って、智が思い出す前に

話を反らした。

『え?

やだー。』

って、洗面所に走って言った。



智はもしかして………

花火大会の日に俺とキスしたのを思いだし掛けたのかもしれない。

あのときは、たこ焼きソースの味がしたんだ。

そう。

俺たちのファーストキス。