哀しみは雪のように 194 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。




『これって…………』

新聞を広げてみる。

『うん。

なんで持ってると思う?』


『…………』

掲載された記事…………

これは……………

『俺からはここまでしか言えない。』

『……………』

『後は、自分で考えてみて。』

『……………』

と、領さんは言った。







『あっそうだ。

翔君のアドレス教えて

連絡させるから。』

と、領さんが自分の携帯を取り出す。


『あっ。

はい。

お願いします。』

俺は、領さんに携帯番号やアドレスを教えた。





先生の家を出て、帰る頃には

日はすっかり落ちていて

俺は、封筒の中身の事を考えていた。

「なんであんなものを持ってるんだろう。

持っているってことは

やっぱり関係があるからって事だ。」






封筒の中から出てきた新聞の切り抜きは

8年前の日付がついていて

見出しには

「池からバラバラ遺体。

失踪中の中学生か?

花火大会の後、行方知らず。」

と、あって

あの日の騒動が書いてあった。



初めは小さい記事だった。

最初は、警察も家出の可能性を疑い。

携帯や自転車が棄てられてあったことから

誘拐、拉致事件となって

公開捜査になって………

消えた中学生の写真が出るようになって………

それらが切り抜かれてあった。

これは…………

智の事件だ。






「あっ、翔君?

田子だけど。」

家に着いて先生からの連絡を

携帯を握りしめながら待っていると

携帯が鳴った。



「今日、家に来てくれたんだってね。

留守にしていてごめん。

で、なに?」

聞きたいことがいっぱいある。

でも、何から聞いていいかわからない。


『…………先生。

あの……………


あの、切りぬきってなんですか?』

「切りぬき?

なにそれ?」

先生が惚けてるように思えて

『とぼけないでくださいよ。』

と、俺は語気を強めた。


『領さんが見せてくれました。

智の過去の事件の切り抜きですよ。』

先生はちょと間をおいて

「あーあ。

あれか……………

ちょっと興味深い事件だったから

取っておいただけだよ。」

と、答えた。

『うそだ。

絶対何かあるはずだ。』

俺の言葉に

「あったとしても

自分で見つけな。」

と、突っぱねられた。

『なんなんだよ。

俺を…………

試すようなことばかり………』

だんだんと、悲しく涙が込み上げてくる。

そんな俺を宥めるように

突然

「翔君。

健太、今頑張ってるんだぞ。

ちゃんと未来をみつめて

自分の世界を広げてるんだ。

邪魔しないであげてくれ。」

と言う。

智の話からなんで健太の話になるの?


『ちょっと待って。

そもそも、その健太って

矢野健太って本当に本人?

彼は去年の10月に死んでるはずだ。』



「………………なんで

そう思うの?」

と、先生の冷静な口調に


『本を読んだから。

矢野健太って人の生涯の本。

自費出版で出された本。』



「………………同姓同名じゃない?

そんなの珍しくもない。」

『うそだ。

病院歴だって同じだった。』



「お前は、

じゃあ、どうであってほしいんだ。

ちゃんと言ってみろ。」

先生が俺を責めるような言い方をするから

『本当は………

本当は……

健太は智なんだろ。

そうなんだろ。

言えよ。

言ってくれよ。

頼むから………………』

と、言いながら涙が溢れてしまった。



「…………翔君。

探してごらん。

智くんの跡を……………

探してごらん。

見つかるから…………

でも、

健太は、健太なんだ。」


と、先生は言って

健太のアドレスを教えてくれた。