哀しみは雪のように 145 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。

※心療内科がよくわからないもので
憶測で書いております。
ごめんなさい。



.:*:・'°☆



『まあ。飲んで飲んで。』

俺はグラスを手渡し、取りあえずビールを注いで

『初日、お疲れさま。』

と、グラスを合わせグビッと喉を潤す。



『今日一日でなにか感想はある?』

妻の作った料理を口に運びながら聞いてみた。

『………いえ。

………なにも………』

と、櫻井君は答える。


『え?

何もないの?』

俺が驚いて聞くと

「なんで?」と言う顔をして俺を見て

『……………はい?』

と言う。

『………………』


『……………?』



『………普通………

「酷すぎる」と怒ったり

「可哀想に」と哀れんだり

言い様のない感情に苦しむんだけどな。』


『普通………って………

まるで俺が普通じゃないみたいですね。』

そう言ってグラスのビールを飲みほした。


『う~ん。

何て言うんだろう……

君は………冷めてる。

そんな感じがする。』

そう言いながら、グラスにビールを注いでやる。

『……………冷めてる?

ですか?』



『うん。

確かに、患者の話に

感情移入し過ぎないほうがいいのは確かなんだ。

じゃないと自分の精神が蝕まれるからね。

でも、同情心は忘れてほしくない。』

『……同情心……ですか……。』

『………難しいね。

患者の今の気持ちを考慮して………

されたことや、あった事柄にばかり焦点をあてないってこと。

…………時間って偉大だよ。

時が徐々に癒してくれる。

俺達は、それまでのお手伝いをするだけだ。』


『そうですね。

確かに時間は偉大ですね。』

彼は、下を向いた。


『君も同じ経験をしたと言ってたね。』



『…………そうですね。』



下を向いた彼の表情が読み取れない。

次の瞬間


『先生は、今までで印象に残ってる患者っていますか?』

と、顔を上げて鋭い顔を向けた。

『………印象に残ってる………患者?』

彼は………

大野くんの事を聞きたいのだろう。