哀しみは雪のように 141 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。



『智くんのお友達?』

と、近所に住むと言うおばさんが

俺達に声を掛けてきた。






「売り家」の家を見ていた俺達に


『それにしても、

かわいそうよね。

あんなに可愛かったのに………

あんな事になるなんて…ねえ…………

親御さんも、思い出の多い

この家に住むには辛いでしょうからね。』


と、話す。





「この人は何を言ってるんだ?

まるで智が、

この世からいなくなったみたいな言い方じゃないか。」

デリカシーのないこのおばさんにムッとして

俺は、夜空に目を向け

真っ黒な空間から、湧き出るように表れる雪を見ていた。



『すみません。

で、何処に行かれたか知りませんか?』

と、潤がそのおばさんに聞くと


『それがね。

夜逃げのように引っ越したのよ。

いつの間にか………。

だから、誰も知らないんじゃないかしら。』


と、返ってきた。


おばさんは、それだけ言うと

『寒い寒い。

あなたたちも早く帰りなさい。

風邪引くわよ。』

と言って、家のなかに入っていった。







「………じゃないかな」って思った。

売り家の看板を見て

俺達はまた取り残されたんだって…………

この家と一緒に……………




大人は狡いよ。

俺達の思いは無視…………されたんだ。


俺の気持ちを…………




智が、どうしてるのか………

何処にいるのか………

元気で生きているのか………

また、悪夢に苦しんではいないか………

俺達の心配は…………

必要ない………ってことか……




俺達は、まだ子供で

なにもできなくて

力も知恵も……………ない………


無力を実感していた。





ただ…………


祈るしかない。



智のこれからの人生に

どうか優しい雪が降りますように…………


智が……………


幸せでありますように…………


俺達に出きることは


もうなにもないんだ。


いつか、どうか………



どうか……………








もう一度…………










それから、俺達はそれぞれの道を歩みだし


俺らは会うことがなくなった。