哀しみは雪のように 140 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。






「売り家」

の看板が立っている。


表札も外され、

目印のように置いてあったオリーブの木の鉢もない。

見上げた先、智の部屋にあった青いカーテンも外され

家は主を失って静まりかえって


そこだけ異空間のように

ひっそりと世界から離脱しているようにみえる。


茫然と俺たちはその家を見詰めて

言葉を失った。





『…………なんで?』

と、相葉ちゃんの心の呟きが音になって

俺たちの耳に届いた。


『……どこに……いったの?』

と、ニノが俺に聞いてきた。


『ご、ごめん。

俺………』


知らない。


智がどこに行ったのか検討もつかない。



俺の頭の中、ずっと「なんで?」と問いかけている。


あの日、智を抱いた日。


俺たちはお互いの思いを確かめ合ったはず。


これからの人生に、

智の再生に俺が必要だって思っていたから

俺の前から、またいなくなるなんて思ってもみなかった。



『知らないの?

なんで?

なんで知らないの?

おかしいだろ?

なんで?』


ニノが俺に喰って掛かる。


『おーちゃんの身に…………

何かあったのかな…………』

相葉ちゃんがボソリと呟いて

『冗談はやめろ!

智の身になにかあるはずないだろ。』

と、潤が怒ってた。


『だいたい、翔さん。

智を繋ぎ止めたんじゃないの?

なんだよ。

なんだよ、この結果は…………』


俺の胸ぐらを掴み

俺を責め立てる。



「どうして…………

なんで?

何処に行ったの?

智…………………

智…………………」


俺の目から涙がこぼれ落ち

潤はそんな俺を見て手を放した。


いつのまにか降っていた雪が

俺たちの肩に降り積もっている。







『あなたたち………

何してるのこんな時間に?

もしかして、智くんのお友達?』


と、不意に声を掛けられて

俺たちは振り向いた。