人生は其なりに厄介だ。147 | 嵐のS君妄想小説(BL)

嵐のS君妄想小説(BL)

嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。












窓ガラスを割って

『助けて…』

と、叫んだ途端に後頭部に鋭い痛みを感じ

瞬間、意識を失った。






気が付くと俺は見知らぬベットに寝かされていた。



『いったあ~』

頭がドクンドクンと脈打つ度に、殴られるように痛む。

それで、目が覚めた。

患部に手を伸ばすと包帯がまかれている。


『そっか。病院に運ばれたんだ。』

こんなときに

「フフッ…………車に乗れたんだ…………」

なんて思ったら笑えた。



少しづつ状況が理解できてきた。

翔君の同僚という男、飯田が

翔君を訪ねて来て、俺を襲った。



あいつにキスされたことを思い出し


あのままだったら俺はあいつに………

と思ったらゾッとした。



『あー。窓ガラス。』

「どうしよう。

こんな時間にガラス屋さん来ないよな。

翔君、帰ってきたらびっくりするよね。

って、今何時?

もう、翔君帰って来てるだろうし

俺がいない上に

窓ガラス割れてて

心配してるだろうなあ………

早く連絡しなきゃ。

って、今何時なんだ?」



俺が、ゆっくり体を起こそうとした時に


カーテンの隙間から女性が顔をだして

『あっ、気づかれましたか?』

と、声をかけられた。


今まで気づかなかったけど

カーテンの向こうでは、必死の治療がなされてるようで

先生の声やガチャガチャという金属音

そして、甲高いピーという音が鳴り響く。

俺がカーテン越しに見ていると看護婦さんが



『ひき逃げ事故があったのよ。

貴方の後に運ばれてきたんだけどね。

かわいそうに亡くなったみたい。

70代のおじちゃんですって………』

と、教えてくれた。




『先生から、お話があるそうなので

廊下で待っていて貰えますか?』

と、言われ



処置室には、警官も来ていて

医師と話をしているようだったから

そっと処置室の裏口から出てきた。




廊下に出ると

俺の視界に項垂れてソファーに座り泣いてる人が映った。

「あー、可哀想に………

今、亡くなった人のご家族の方なんだ。」

と、思って


黙って俺は少し離れた場所にあるソファーに座った。


「あの人のおじいちゃんかな………

亡くなった人って」

深夜の病院。

静寂の中にその人の嗚咽だけが響く。



凄く悲しそうで

肩を震わせて



何かしてあげたいって思った。

隣に座って背中を擦ってあげるだけでも

落ち着くよね。

ただ、隣に人の温もりが有るだけで違うよね。

そう思って近づいていった。



「…………え?

しょう……………くん?

………翔…………君?」

泣いてる人の近くに寄って初めて気付いた。

『………しょう……くん………?』


『翔君…………?』

俺の目の前で項垂れて、意気消沈して、

肩を震わせて泣いてる

この人はまぎれもない翔君だ。



彼は、涙でグチョグチョで

鼻水と涎で顔面崩壊してる顔をこっちに向けた。


一瞬、何が起きてるのか理解出来なかったようで

翔君の顔が俺を見て固まり。





『なに………泣いてるの?』

って、俺が聞くと

俺に恐る恐る手を伸ばしてきた。

俺がしゃがみこむとその手は俺の頬を触って


『………さ……と……し……くん…………なの?』

と、力のない声がした。

その手に、俺の手を重て

『そうだよ。翔君。』

って笑って見せた。


翔君はどうもひき逃げ事故で亡くなった人と

間違えて、俺が死んだと思ったらしい。


『こんな姿見たら

俺、翔君置いて死ねないわ。』

って笑った。









それから、先生の話を二人で聞いて

警察官が、智に事情を聞いていた。

誰が来て、何をされたのか。

よく見ると智の両頬は少し腫れ上がり

唇の端が切れていた。



『………………翔君??』