俺は生きてちゃいけないんだ。
ちゃんと償わなきゃいけないんだ。
俺が生きてる事がばれたら
今度こそ……………殺されちゃう。
だから、俺は息を潜めて死んだふりをする。
俺はもう何も考えない。
俺はもう何も見ない。
だから、俺の事を忘れて………
だから、翔さん俺を許して………
俺を許して…………
「…………………?…」
「なんだろう………?…
…俺の頬が暖か………い?…
……………なんで…………?」
『………ん…………………………………さ…………
…さ………………と…し…………』
「……………?
………誰かが俺を呼んでるの?」
『………さと…………し…………………さとし………………』
「………?…………誰だろう…………
だめだ。
考えたらいけない………
見ちゃいけない………」
『智………さ………ん……』
「…………?」
『智さん。…………し……てる』
「誰?
俺を呼ぶのは誰?」
『智さん………………あなたを…………愛……してる………』
「なに?…………あい?
あいってなに?
あいしてるってなに?」
『愛してる……愛してる…………』
「あい……?
愛してる?
俺を?
人殺しなのに?
俺に…………愛はいらない。
俺は誰も愛してない。
俺に愛してる何て言うな。」
「俺に…………愛なんて…………いらない。」
翔さんが智を抱き締めて
智に囁きかける………
何度も何度も名前を呼んで
俺たちの前なのに『愛してる』っと囁く。
翔さんの涙が智の頬を濡らし
『愛してる、愛してる』と囁き続けた。
すると、智の眉がピクっと動き
口元が微かに動いた。
『おれ……に…………あ…………い………
なん……………て…………………いら………な……………い………』
智の口から微かではあるが
そんな言葉が聞こえた。