紅い涙 107 (生きる) | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。





智の口が微かではあるが動いたような気がして

『『智?!』』

と、口ぐちに叫んだ。


でも、それっきり…………

また深い闇に落ちていき、心を閉ざしたみたいだ。



それでもちょっとの改善がみられて

希望が見えた気がした。




智さんを抱き締めて愛を囁く俺に


最初、智さんのお父さんもお母さんも

驚いた顔をしていたけど

兎に角、智さんが正気を取り戻す可能性があるならと

黙認してくれた。



次の日は"さとし"を連れてきた。

"さとし"は久しぶりの大好きな智さんに会えて

興奮気味で智さんの膝の上に乗っては

ペロペロと智さんの顔を舐め回す。

『こら、"さとし"大人しくして………』

"ワンワン……ハアハア……ワンワン………クウン……クウン……"


いつもなら優しく頭を撫でてもらえるのに

智さんが撫でてくれないことで"さとし"が悲しい声を出した。

ペロペロ智さんの唇を舐めては

"クウン…………クウン…………クウン…………"

と、まるで

「起きて…………

ねえ………起きてよ。

僕を見て。

僕に触ってよ。」

って言ってるみたいで

見ている俺が泣けてきた。

車椅子の前に腰を下ろして

智さんの手を握り

『智さん。

もう、起きても大丈夫だよ。

皆も待ってるよ。

一緒に生きていこうよ。

俺には智さんが必要だよ。

智さん…………お願いだから…………

起きて…………』

と、智さんの手にキスをして

その手をぎゅっと握りしめ俺の頬に当てた。



ピクッと、指が動いた。

『えっ?』

俺は智さんの顔を覗きこんだ。



一瞬、本当に一瞬…………

天使が舞い降りたのかと思った。


俺は…………

涙が溢れて………

言葉が出ない…………




だって……………


智さんが、綺麗な顔で俺を見て笑ったんだ。

そして、

『さとし………くすぐったいよ』

って……………



『"さとし"………くすぐったいよ………ふふふっ』


って、笑ったんだ。