ニノの様子がおかしい………
何があったんだろう…………
おいらには運転席の向こう側に立っている人がよく見えなかった。
でも、この様子からすると尋常じゃないのはわかる。
ハンドルを握る手がカタカタと震えているから
おいらはそっと自分の手を添えてみた。
潤君に意味深な電話をかけたけど
おいらには何も教えてくれない。
「おいらでは、役に立たないのか………」
おいらを送るっていったわりに方向が違う。
『ニノ?…………どこ行くの?』
ドンドン都心から離れ、おいらは不安になってきた。
『…………久しぶりに、智とドライブしたい。
…………いや?』
と、おいらを見る。
『……………嫌じゃないけど…………
なんか…………変だよ。』
と、おいらは答える。
車はそのまま走り続け
宛があるのかないのか、2時間ほど走って都内に戻った。
そして着いたところは潤君のマンション。
『なんで?なんで潤君とこ?』
おいらがニノに聞いても
『兎に角、早く下りて』
と、急かされる。
「意味がわかんないや」
おいらは不貞腐れながらも渋々従った。
もう時間も7時を回ってる
「お腹もすいたのに」
って思いながら
8階の潤君の部屋へとエレベーターに乗った。