『さとしくん……』
聞き覚えのある声に呼び止められ、俺は立ち止まった。
俺の体が小刻みに震えてるのが自分でも分かる。
「落ち着け………
落ち着け……………」
『あんた、誰だよ』
潤君の声が聞こえてホッとした。
呼び止めた人が"遼"のお兄さんで
「櫻井翔」と名乗った。
「あー。だから声が似てるんだ。」
遼は…………死んだ………んだ。
と自分に言い聞かす。
もう……………大丈夫なんだ……。
頭の中で声がする
「…………俺は…………永遠……あい………あんた……な……に
…………生き…………続………」
俺は耳を塞ぐ。
思い出すな!
松潤が俺の肩を抱いて
『思い出すなよ。』
と言うから、俺は
『うん。』と言った。
そして、その場を後にした。
『にの?』
『なんです?』
『うんん。呼んでみただけだよ。』
『なんだよ。』
『…ウフフ……ニノが生きて…いてくれて…
…うれしいの…………よかった。』
『何ですか、気持ち悪いな………』
と、ニノが照れてるのがわかる。
自宅養生中のニノを見舞いに来た俺と潤君。
けがの状態も回復して社会復帰も近いだろう。
本当によかった。
俺はニノに命を助けられたから………