『二宮先生が忘れられないんだね。』
翔くんがゆっくり体を起こして
俺を抱えて後ろから抱き締めてくれた。
『今まで、聞いちゃいけないと思って聞かなかったけど………
智くんと二宮先生の話………教えて』
俺の手に翔くんが指を絡ませてお腹の上で繋いだ。
温かい…………
翔くんの優しさが触れた肌から伝わってきた。
俺は目を瞑ってニノの事を思い出す。
『………………俺とニノは…………………』
一つづつ、一つづつ胸に仕舞っておいた思い出を語り出した。
俺がどれだけニノを好きだったか。
その頃、俺たちがどれだけガキだったか。
ニノを傷つけ、傷ついたこと…………
翔くんは黙って俺の話を聞いていた。
でも、話せば話すほど…………
俺は気づいちゃった。