※ぎこちない大宮の初Hは消されると思うので想像してください。
二人の荒い息づかいだけが聞こえる。
冬の夕暮れは早く
行為に夢中で辺りはいつの間にか暗くなっていた。
結局、最後までは行けなかった。
智が痛がって無理と言うし、
塗るものも用意してなかったので………残念。
お互いを触りっこして果ててしまい
顔を見合わせてクスって笑った。
その頃には、気付かなかったけど
親も帰ってきていたらしく
下から
『智、ご飯よ。』
と、智のかーちゃんの声がした。
久しぶりに智のかーちゃんの料理をご馳走になり
「ニノを送って来る」と智は言うと
俺の家までゆっくり歩いた。
『今度はいつ会えるかな~』
俺が智の手を繋いでポケットの中に入れた。
暗い寒い道を肩寄て歩いた。
『お前が忙しいんだろう』
ポケットの中で智がギュッと握った。
『…まあ………そうなんだけど………』
俺が俯くと
『あっ!降ってきた。』
と智が空を見上げた。
空からフワフワと綿雪が降る。
『寒いわけだ。』
『積もるかな…………』
『無理でしょ。』
『雪の中、一緒に歩きたかったな。』
『歩いてるじゃん。』
『違う。
積もった道。
足跡を付けるの二人の…………
いつも一緒……みたいで素敵でしょ。』
と言って俺を見て綺麗に笑った。
『超、可愛い事言う』
と衝動的に抱き締めてしまった。
それでよせばいいのにキスまでしちゃいました。
『ばか。誰か見てたらどうすんだよ』
と言って、智が辺りを見回したが人の気配はなかった
。
『大丈夫だって。』
ともう一度キスをした。
『また、連絡するから…………』
と家の前で別れた。
智が雪の中『じゃーあ』と帰っていった。
その背中を見送りながら
いいようのない気持ちが溢れ
走って行って智を後ろから抱き締めた。
『あっ!!
ビックリした。
…………どうしたの?』
智が首に回された俺の腕を優しく擦った。
『そこまで…………送ってく………』
『フフフ………なんだそれ………』
俺は智と離れたくなかったんだ。
智の後ろ姿を見たくなかったんだ。
『これじゃ堂々巡りだよ。』
と、智が俺の腕を解いて
『俺がここで見てるから
ニノは家に入って。』
『…………』
『ほら……』
と背中を押す。
智を見ると本当にきれいな顔をして笑ってる。
『じゃー、ばいばい』
と俺は手を振った。
この時の智の顔は俺の心に深く刻まれた。