急いで出掛ける用意をしてチャリで駅まで7分
改札について時計を見ると3分前
いつもギリギリの俺が珍しく智より早くついた。
「どんだけうきうきしてんだよ。俺」
とフフと笑っていた。
『なに一人で笑ってんの?
気持ちわりー。』
と智が前方に立っていた。
『うるせー。ほっとけ』
と智をこずいて改札を抜けて電車に乗った。
電車の中で学校の話や、最近のゲームの話などくだらない話をいっぱいして笑った。
本当に、久しぶりに声を出して笑った気がする。
智といると楽しくて中学生に戻ったみたいだ。
『なあ…。映画の時間まで買い物付き合ってよ。』
と智が言うから『いいよ』と答えた。
『なに買うの?』
『スニーカー………』
智がかっこいいスニーカーを買った。
見ていた俺も欲しくなってお揃いで買ってしまった。
そのおかげで、映画を見るお金が足りなくなって
『どうする?』
と、智がマックのポテトをモグモグ食べながら聞いてきた。
俺が
『帰る?』
と言う。
『え~っ………帰るの?
折角ここまで来たのに…………』
『………じゃあ、俺んち来る?』
『………行く』
高校生になって初めてかもしれない
智が我が家に来るの。
家には誰もいなくって
真夏の家の中はサウナ状態。
暑い外から帰ってきたから汗が止まらない。
暑い部屋にクーラーを着けて涼しくなるまで後少し
『なあ………水浴びしない?』
と俺が言うと。
『いいねえ……やろー。やろー』
とのって来た。
パンツ一丁でお風呂場に入り
水のシャワーをかけあった。
『ひゃっ。気持ちいい』
『超 気持ちいい』
と熱い体を冷ましていく。
そのうち
『パンツがびしょびしょだ~
気持ち悪っ』
と智が今にもずり落ちそうなパンツを掴んで言う。
『だいたいパンツ履いてシャワー浴びるのが間違いでしょ。』
『確かに』
『もう脱いじゃおうぜ』
と俺がパンツを脱ぐと
『…お………お前……///…』
と顔を背けてこっちを見ない。
『なに……照れてんだよ。
………こっちが恥ずかしいわ』
『…………』
『なんか………言えよ』
『……にの……秘密基地で…………
…キスしたよな………』
『………ああ。』
『…………………俺、
ニノが…………好きだ。
気持ち…悪い…よな。
ごめん。………変なこと言って』
『………………』
『俺………帰るわ。』
と出て行こうとした手を俺は無意識に掴んでいた。
『………何?』
『…………俺………
なんて答えたらいいかわかんないけど……
自分の気持ちもよくわかんないけど……
あの日のキスは………忘れてない。
………忘れたふりをしてたんだ。』
『……もう…………一度……していい………………?』
『え?………キス?』
『うん。ダメ?』
『…ダメじゃないけど……
…じゃあ…………どうぞ…………』
と俺は目を瞑って顔を智の方に差し出した。
そっと俺の唇に柔らかいものが触れてすぐ離れた。
俺は物足りなくて
『なんか、よくわかんなかった。
……もう一回………ちゃんとしてみて。』
すると智がまたキスをしてきた。