リーダーが俺を抱き締めてくれた。
そこからゆっくりと心に刺さった棘が解けて
癒されていく
この人特有の穏やかな空間が広がり
不思議な事に今までのモヤモヤした醜い感情が溶けていく………
『翔さんが、やきもち妬くので離してください。』
と照れ隠しで、つっけんどんな言い方をした。
『あー。生意気』
と頭をグリグリされ、ちょうと涙が出た。
『あっ!!翔さん…………』
俺は思い出した。
『さっきリーダーが心配だからって帰ったんですよ。
行き違いになったんじゃ………』
慌ててリーダーを引き剥がした。
リーダーは笑って
『フフフっ。
大丈夫だよ。
下の駐車場で待ってるから』
と言った。
『え?』
『おいらと翔ちゃん、
さっきニノのマンションの前でバッタリ鉢合わせしたの……
考えてることは一緒だったみたい。
だから、おいらもう帰るね。
翔ちゃんが待ってるから…………』
『リーダー………!…』
『なに?』
『……………幸せに………なって…ね。』
『なに?それ。
おいらはずっと幸せだったよ。
此れからだって…………』
『………うん。』
『じゃあ………またね。
おやすみ。…………夜分にごめん。』
と言って帰っていった。
あれだけのことをしたのに、
あの人は俺を許してくれた。
俺を抱き締めてくれた。
嬉しかった。
なんて懐の広い人なんだろうと思うと
あの人の幸せを願わずにはいられなかった。