『ニノと戦うから………』
と言う翔くん。
『………やめて………
本当に………………あらしが……壊れ…ちゃう………』
おいらの身体が足元から崩れ倒れてしまった。
『智くん…………智くん…………』
遠退く意識の中で翔くんの心配そうな顔が見えた。
夢の中でおいらは考えていた。
なんでこんな事になるんだろう……………
おいらニノも、相葉ちゃんも、潤くんも……翔くんも、
大好きなのに…………
何がおかしいの?
相葉ちゃんは翔ちゃんが好き。
おいらに取らないでと言う。
ニノはおいらを好きだと言って
翔ちゃんには渡さないと言う。
翔ちゃんはおいらが好きで、おいらも翔ちゃんが好き。
なのに好きって言っちゃいけない。
おいらの心は壊れそうだ…………
大好きな「嵐」がバラバラになる。
助けて…………助けてよ…………
おいらがただの人形で………感情なんてなければいいのに………
そうしたらこんな罪悪感を持たなくていいのに………
ニノのいいようにされた………この身体を……汚いって…
思わなくてもいいのに…………
翔ちゃんがニノと戦う?
おいらを取り戻すために戦う?
やめて………やめて…………
おいらが自分の叫ぶ声で目を覚ますとベットの上で
頭には濡れたタオルが置いてあった。
ベット脇に翔くんが凭れて眠っていた。
おいらがちょっと身体を動かしたその震動で
翔くんは起きて振り向いた。
『どう?具合?』
『…………うん。……よくわかんない………』
『熱があったんだよ。
倒れたのは…………わかる?』
『………う~ん?』
『まーいいや。
もう少し寝てていいよ。』
翔くんがおいらの頭を優しく撫でた。
撫でられたとこから、おいらの不安や痛みや苦しみが癒されていくような感覚。
おいらは無意識に翔ちゃんの手を取り
『…………翔ちゃん………………きて……………』
とベットに誘っていた。
『…………………』
最初は困った顔をしてたのに
翔くんはゆっくりベットに入ってきた。
おいらはピトっと翔くんの身体に吸い付いて
ほっと息を吐いた。
『はーっ。あったかーい』
翔ちゃんの腕がおいらの首下に入り腕枕された。
おいらは翔ちゃんの方に向き直り小さくなる。
『………おいら…………』
『………大丈夫だから……………心配しないで……
…大丈夫だから』
翔ちゃんがおいらの頭を優しく撫でるから
おいらは再び眠りに着いた。