『なっ!』
おいらは一生懸命言い訳を考えるのに言葉が見つからない。
『ちょ、ちょ待てよ………マル…』
おいらの言葉を遮って
『昨日……翔さん………でしょ』
『………』
ニノの口から翔ちゃんの名前が出ておどろいた。
『で、やったんだ』
全てお見通しって訳だ。
『…………』
『俺とは出来なかったのに……ねえ』
にのが口角を少し上げて笑った。
ここにいるのは本当に俺の知ってる二宮なのか?
おいらは怖くなった。
『………ニノは、……何が…望みなの?』
『そりゃあ………ねえ』
とおいらの身体を目でなめ回した。
「お前はエロ親父か」と突っ込みたいほど……
おいらはニノの身体を突き飛ばして
『…………行くよ。』
と荷物を持って個室を出ると
その後を黙ってニノがついてきた。
通りでタクシーを拾い二人で無言で乗り込み
おいらのマンションへと向かう。
おいらはこれから何をしようとしてるんだ?
自分でもよくわからない。
でも、今朝のあの幸せの代価を
払わなければいけない………って事だ
そう自分に納得させていた。