『ねえ。潤君。
こんなうじうじ考えたり、悩んだりするの……
おいららしくないよね。』
『そうかもね。』
『おいら……戻りたい………。
だから、潤君………
おいらの背中思いっきり叩いてみて』
『OK。じゃあ行くよ』
バシッ!!
『いって!』
でも、自分の胸につかえていたものが
ストンと落ちたような気がした。
とそこにエレベーターホールから相葉ちゃんが
俯きながらロビーに入ってきた。
相葉ちゃんのいつもの明るさはなくて
とぼとぼと元気なく歩いてくる。
おいらたちに気付くと距離を置いて立ち止まってしまった。
『ほらっ。どうすんの?
今日一日あんなんじゃ使い物になんないよ。』
と潤君がおいらを突っついた。
おいらはゴクリと唾を飲み、相葉ちゃんに近づいていった。
『………相葉ちゃん。おはよう……』
『え?……………おーちゃん…………』
おいらから声をかけられるなんて思ってもいなかったんだろう。
驚いた顔をしていた。
『おはよう。相葉ちゃん』
もう一度おいらが笑顔で言うと
『……お……おはよう』と返してくれた。
『相葉さん、今日頼みますよ。』
と潤君がおいらの横に来て笑いかけた。
『………うん。…………』
相葉ちゃんは複雑な顔をして頷いた。
潤君がスタッフに呼ばれて席を立つと
相葉ちゃんが
『………ねえ。…………おーちゃん………』
と近づいて来た。
おいらは携帯をいじりながら
『何?相葉ちゃん』
とそっけなくこたえると
『………ごめんね。
嫌な思いさせて…………ごめん。』
と頭を下げた。
『うん。
おいら頭悪いからさ。寝たら忘れちゃった。』
ととぼけてみせた。
『……おーちゃん……ごめんね。………
……俺……………
……翔くんが…………好きなんだ………だから』
『…………うん。
付き合ってるんでしょ』
『……………うん。』
『………わかってるから。
もう邪魔しないから………安心して…』
おいらは相葉ちゃんの肩をポンポンとした。
翔くんとニノも共に下りてきて
5人揃った所で撮影現場に向かった。
おいらは翔くんにも今まで通り接して
自分の感情を押し殺した。
そんなおいらを見てか
ニノもいつも通りに、おいらにチョッカイを出してきたりジャレたりしてきて
2泊3日の宮城の仕事は終わり、家路に着いた。