トントン
『智くん』
部屋のドアを叩いて声をかけた。
『………』
返事がない。
『智くん、入るよ。』
声を掛けてドアを開けた。
智くんはベットにうつ伏せし、枕に顔を埋めて肩を上下させ泣いていた。
おれは智くんの腰辺りに座り
智くんのあたまを優しく優しく撫でた。
『智くん………』
愛しい智くん……。
大好きな智くん………。
智くんが泣いている。
声を殺して泣いている。
ずーっとそうやって絶えて来たんだと思うと俺は切なくなり、智くんを背中から抱き締めた。
『智くん、ごめん。
ごめんね。………
智くんの苦しみを、悲しみを…
知らなくって………ごめん』
『…クスン…なんで、
なんで…翔くんが誤るの?
おいら、いっぱい翔くんにうそついたよ。
翔くん達を棄てたんだよ。クスン…
…………もう、おいらのこと………
ほっといて…クスン』
『……そんなこと…言うなよ。
悲しくなるじゃん。
ずーっと逢いたかったんだから……
智くんは………違うの?』
『………………あいたかった。』
『……よかった。
……智くん…
こっち向かない?』
『嫌だ…』
『なんで?』
『翔くん…
エロいこと考えてるから』
『』