【評価】【感想】忘却バッテリー #08 | じゅんぷーのブログ

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▼本作の評価・感想・各話リンクは以下にまとめています。

 

目次
あらすじ
評価
感想
構成

 

3次元の野球はちょっと…

 

  前置き・・・

前回、前々回と神回が続いた本作でしたが、なんと総集編を挟んだことで視聴者のモチベーションは完全に落ちてしまっています(笑)。今話は今作の今期の出来を占う分水嶺となりそうですね。

 

  あらすじ/スタッフ

藤堂のイップスが改善し、次の課題は圭の能力向上! しかし、圭は要求の多さに耐えられず、屋上へと逃げてしまう。するとそこで、野球ゲームは好きだが現実の野球は苦手なオタク・土屋和季に出会う。

 

  評価:13/15点

 *各5点満点で評価する

脚本(シナリオ+構成)

  点数:5

ポイント:

キャラクター

  点数:4

ポイント:前回までの深堀があったからこそ和季というキャラクターの登場が活きたと思います。ただ藤堂無しでの要の掛け合いが多くそこに苦を感じることがあるのも事実。

演出(作画+美術+音響+etc)

  点数:4

ポイント:相変わらず野球ってこんなに体を動かすスポーツなのかと思わせてくれるモーションの良さがある。

 

  感想

新キャラ”土屋和季”が登場する回。
全体構成は”センターを探そう!→和季との出会い→和季と再会→和樹のノックと入部”という感じ。正直なところ序盤からセンターを探す流れからゲームをやっている新キャラが入部する雰囲気で、私はこいつが入部することで二流漫画感が出ちゃうんじゃないのかなと不安を感じていました。結果としてはその雰囲気を少し感じつつも、すんなりと受け入れられました。前回、前々回と藤堂にスポットを当てたストーリーがあったことで彼の境遇への納得がありました。これにより彼の入りたくないという姿勢から入りたいくなるまでが自然で良かったです。全体構成がしっかりしてますね(さすがに漫画からこの順番で展開しているものと思いますが)。で、そういうわけで和季のオタク気質なところはあまり目立たず、序盤展開からのセンターが欲しい事情とか、彼の境遇とか、足が速いこととか、そして何より彼の人間性が表に出てきて懸念していたことを全く感じなかったです。視聴前と視聴後で和季という人間が全然変わって見えました。
細かく振り返る。
(1)センターを探そう!
ここで振り返ることはないが、要に平均以上のレベルを求めることや扇の要という話の流れから、今話の本題となるセンターを確保することが急務となる流れに持って行くのはさすがだなと思いました。この作品は毎度のことですが、藤堂×千早×要の3人による馬鹿な掛合いの中からその回の本題がポロっと出てくるんですよね。そこが良いなと感じます。
(2)和季との出会い
渋い我慢ゲージの演出から屋上でゲームをする少年と出会う。あまりに出来過ぎた展開で流石に草が生えます。いわゆるテンプレ展開ですね(笑)。屋上でのやり取りは藤堂がいないことでそこまでの盛り上がりを見せないが(笑)、記憶を失くした要は最強なのですぐに打ち解けてしまう。そして気が付くとグラウンドに連れてこられる(笑)。そこで、自身が補欠ではあるがセンターを務めていたこと、野球部というシステムに排除されたこと、それによって野球が嫌いになってしまったことを打ち明けました。そんな和季は藤堂や清峰を見たら当然反射的に逃げてしまうわけですが、その時に一時的にではあるが千早を引きはがす脚力を見せましたね。が、スタミナはない(笑)。こういうちょっとした場面描写でキャラクターの個性を披露する機会があるのはこの後の展開をスムーズにしますね。スムーズにするはずですが、この場では逃げ出してしまう(笑)。そのあと校舎で探すわけですが見つからず。アニメや漫画特有の陰キャは影が薄すぎて見えないあれなんでしょうかね。私はこういうありえない設定があまり好きじゃないんですよね。まあいいか。
(3)和季と再会
そしてアイキャッチ前と同じ展開の繰り返しにより屋上で和季と遭遇。テンプレ展開はこうやって使うんやというお手本のような脚本に拍手。強引さを感じたが、練習を見学する中で要の記憶喪失を知りそれが和季に刺さる。これにより練習を体験することになる。どの練習をするかでもめる千早と藤堂with要は言うまでもなく面白い。
(4)和樹のノックと入部
センターのノック練習。ここが今話の肝ではないからか意外とテンポよく進行しましたね。”足が速い→ボールをこぼす→ジャンピングキャッチ→成功”というこの短い間の中でキレイな起承転結があるから、テンポの良さ(早い展開)の中で見応えを感じることが出来るんだと思います。この成功体験によって、そして要の一言によって自身が野球を好きであることに気づく和季。そんな彼に入部することを後押ししたのは、主人公(笑)の東堂と千早だった。逃げ出し組はお前だけじゃないんだぞという言葉は前回のイップスがあって初めて刺さるもの。素晴らしい。で、ために貯めた渾身のネタ、土屋和季が先輩であることは軽く流されました(笑)。その後、和季の言葉を受けて、要に対して素直に謝る藤堂はすこです。藤堂馬鹿なんだけどいいやつなんだよ一番好きだよ。エンディングの後の描写と次回予告からとんでもないことになりそう。
これで9人の内6人が揃った野球部。サードとレフト、ライトが集まっていない中でどう立ち回るのか楽しみですね。いない中で大会に出場するのか、今話のような展開を繰り返すのか、それとも・・・。しばらく守備的なお話が多かったのでそろそろバッティングに焦点を当ててみるとまた別の角度から野球部を見ることが出来て楽しそうかなと感じてきました。あとはやはり次回ですね。ずばり要が記憶を戻すのかどうか。正直なところどっちでもいい(笑)、今のままでも十分に面白いなと感じています。ただここらでテコ入れしておくと全体構成的にたるむことがないのかなと感じたりします。果たして次回はどうなるのでしょうか。
以上。

 

  構成

【起】センター

先輩とセンターの練習。
イップスを克服した藤堂。
 /
ゲームをする要。
 /
教室でゲームをする新キャラクター
 /オープニング
教室で昼ご飯を食べながら要に平均以上のレベルを要求する藤堂。
扇の要を説明。そしてキャッチャー・ショート・セカンド・センターが重要であることを説く。あらたなセンターを仲間に入れる必要がある。

【承】練習1

ブロッキングの練習をする要。
我慢ゲージが蓄積され爆発する要。校舎に戻る。
 /
屋上でゲームをする新キャラの元に現れる要。
野球部に動揺する。3次元の野球に耐性がない。
3次元野球の愚痴を言い合う。
 /
軟式野球部で補欠のセンターを務めていたことを打ち明ける。だが、野球部のシステムに合わなかった。そんな中で野球が嫌いになっていた。
 /
要によって野球部の前に連れてこられる。
スタミナはないが、瞬発力がある。
打順の話をしているうちに帰ってしまう。
 /アイキャッチ
センター候補を探す野球部員達。

【転】練習2

フットワークの練習をする要。
再び我慢ゲージがマックスを迎える要。
 /
そして再び屋上にて。
ゲームの勝敗で野球部の勧誘するしないを賭ける。
秒殺。
 /
そして再び野球部に連れてこられる。
バッテリーの投球練習を見学する。
要の記憶喪失にかっこよさを感じる新キャラ。オタク心に刺さる。
練習に参加して見る流れ。
東堂vs千早の掛け合い。

【結】ノック

センターノックの練習。
余裕で落下点に間に合うも、ボールをこぼしてしまう。
足の速さを褒められる。
 /
ジャンピングキャッチを提案する千早。
なんなく成功させてしまう。
 /
空中に浮くことで余計な力を抜くことが成功した要因だった。
野球が好きなことに気づく。逃げたことに対して後悔と恐怖を感じるが、藤堂と千早が自身の過去を打ち明ける。
彼の名前が土屋和季であり2年生であることが打ち明けられる。
一同先輩であることにビビる。
 /
要に対して、素直に謝る藤堂。
 /エンディング
清峰と要の回想。