【評価】【感想】響け!ユーフォニアム3 #09 | じゅんぷーのブログ

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▼本作の評価・感想・各話リンクは以下にまとめています。

 

目次
あらすじ
評価
感想
構成

 

ちぐはぐチューニング

 

  前置き・・・

作中内的にまさかの落選となる久美子と奏。そんな彼女たちを他所に合宿はまだまだ続きます。部員たちが納得できるのかが今話の焦点となりそうですね。もちろん久美子本人や麗奈も含めてです。あとは、いつ関西大会を処理するかですね(笑)。とにかく早いのが今期ユーフォニアム。いつ来てもいいように視聴者側も準備が必要です。そう、今話に来てもいいように・・・。マジレスすると今話の中でチューニングして次回関西大会という流れになりそう。どうなんだ。

 

  あらすじ/スタッフ

完全な実力主義――まさかのオーディション結果に部内に衝撃が走る。
部員たちはいつも以上にピリピリしており、橋本がいう「音を楽しむ」ということからは程遠い状態になっていた。
それは久美子も同様で、いつも通りを意識するも動揺が隠せない。
そんな久美子に奏が声をかけてきて……。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:石立太一
作画監督:引山佳代

 

  評価:15/15点

 *各5点満点で評価する

脚本(シナリオ+構成)

  点数:5

ポイント:

キャラクター

  点数:5

ポイント:

演出(作画+美術+音響+etc)

  点数:5

ポイント:

 

  感想

とにかく重い一話でした。オーディションの結果を受けて、部員のほとんどが何かに納得することが出来ずその矛先が滝先生に向けられ、そしてその言葉の一身を部長黄前久美子が背負ったような回だった。
全体の流れとしては、”ユーフォニアムメンバー→幹部と真由→3年生の意見→久美子vs麗奈”という流れ。起承転結の構成とはなっていなかったが、久美子vs麗奈に向けた組立がきれいすぎて泣けました。ピリピリしすぎてそれどころじゃないんですが(笑)。適した場面で適したメンバーの心中を描いたので整理しやすかったですね。メンバーが多い中で各ポジションでの価値観がよく分かった。そんないろんな価値観があるからこそ幹部たちの中でも意見が割れてしまい、部内に対してちぐはぐなチューニングをしている状態になったと理解しました。
さて前述の4パートに分けて振り返る。
(1)ユーフォニアムメンバー
オーディションの結果を受けて早速真由が座る位置で忖度を発揮。噛み付く奏という描写から今話は開始しました。いつも思いますが、真由は世渡りが下手すぎますね。まあそれを差し引いたとしても何も悪いことはしていないんだけども。そして全体練習の後、真由、奏の順番で面会をする久美子が描かれましたね。まゆに対しては怒りをあらわにしていました。先週の次点で怒りを出していましたが今話は開幕からフルスロットルな感じ。久美子はそれを理解しているからこそ今は一人にしてほしいと言いましたね。これが自身の実力不足を悔しがるものでないことは確かですね。で、次は奏。製作者さん…奏が加わったことで久美子は鬼に金棒状態になったんじゃなかったんですか??視聴者が望んでいた久美子&奏ではなかったですね。まあこれはこれでありなんですけど。本筋の話としては滝の選択に納得していないということだ。ユーフォメンバーの内2人はこの結果に理解を示していないことは確かですね。すっ飛ばしましたが、橋本先生の寒いギャグは良いと思います。誰にも刺さらないと思いますが(笑)。
(2)幹部と真由
一転花火。久美子のことを応援する後輩や、滝先生の編成変更に対して不満を口する後輩が登場しました。後輩目線では滝先生の結論に対して納得していないように見えました。麗奈としては滝の判断を信じるの一点張り。滝は何も悪くない。またこの場面には真由とつばめも描かれました。この花火の場面で麗奈とつばめの意見で合致していることがあった。それは真由が選ばれることに疑問を感じていないことだ。恐らくこれは部の総意であるのだと思う。真由の実力から久美子を差し置いて選ばれることは不思議なことではない。ただ、納得はしていないのだ。どこかで聞いたことのあるやり取りな気がします。そんな中でぐずる秀一。求がかわいそう。ここ最近登場するだけで株が上がる求に草生えるwww。話がそれた。ただね、ここの場面の真意がわかりかねる。幹部の中(麗奈と秀一)で滝先生の判断に対して意見が割れていることを示したかったのかな。そ、それにしても秀一は大人げないぜ(笑)。また、真由はつばめの部長を推す声が多いという話を受けて、久美子に対していつものを慣行するも一蹴される。多分これ以降真由がこの話を切り出すことはないんだろうなと感じた。
(3)3年生の意見
合宿が終わってもこの雰囲気は変わらなかったようだ。リーダー会議での議題は落選者のモチベーションについてと、部の雰囲気が重いということ。後者についてはどちらかというと幹部会での話だが。前者は麗奈と秀一が正面衝突する中で、久美子が折衷案的なものを提示。何の意味もない意見。で流れから雰囲気についてというところでリーダー会議から幹部のみの話し合いに移る。話し合いというか殴り合いだったが。麗奈の言っていることは秀一の言う通り正論だから、反論できないが納得することはしかねますよね。で、麗奈に意見を求められた久美子は目を右往左往させながら麗奈の言う通りだと思うと返すも、麗奈の琴線に触れたようですね。思いつく限りでは、一年生の時のあがた祭りにて周りと同じことをするのが嫌いという話で共感していた2人なので、それを否定するようなことを言われたことにショックを受けたとかでしょうかね。もちろんそれ以外にも思いつく要因はあると思います。また、リーダー層の意見はあまり聞けなかったが、オーディションのせいで部の雰囲気が重いということは言っていましたね。オーディションの結果云々には触れなかったけど、オーディションという方式が雰囲気をマイナスにしているということは間違いなく思ってそうですね。
その後はいつもの4人での殴り合い。4人とも絶妙な距離感過ぎて気持ち悪い。麗奈は口出しせず撤退したが、4人それぞれちゃんと意見を持っていることに感動した。良い作品だな。この時点ではみどりは滝否定、葉月は滝not否定。みどりが滝を否定するとは思っていなかったので私にとってはサプライズでした。
(4)久美子vs麗奈
殺し合いが始まった。この話し合いにおいて前提があまりに違い過ぎるので話すだけ無駄でしたね。多分久美子にとっての部長は部員の意見を取りまとめることと、滝と部員との懸け橋だと思っている。が、それに対して麗奈は”指導者”を最も理解している人と思ってそうかな??物語序盤で部長にプレッシャーをかけないように配慮していた姿を見せていた麗奈だからそうじゃないような気もする。麗奈の心情がシンプルに見えてよくわからない。またちょっとそれるが、久美子は部員のことをしっかり学生だと捉えていそうだが、麗奈は音楽団のメンバーだと思ってそう。
久美子が泣くのは姉電車・あすか先輩とのやり取り以来かな。麗奈もそこまで来たのか、と視聴者一同嫌な笑みを浮かべたに違いない。翌朝から当然別々の通学。悲しいけど、1年生の最初の頃に戻ったみたいで懐古厨はなんかうれしかったです。で、滝に話を切り出すところで次の曲が始まるのです。次回は全面戦争が起きそう。
長々と振り返ってしまった。疲れたし明日仕事なのでこれ以上書きたくない。
まず前回の流れから久美子と麗奈が喧嘩する残酷な展開になることは予想できなかった。ここまでシビアな展開になるのであれば、カットにカットを重ねるスピード重視の脚本はある程度理解できますね。この嫌な雰囲気を長引かせるのは視聴者に酷ですし、2クールの切りどころが難しそうですしね。このままどこに行きつくのかが全く読めない(笑)。それとは別にして冒頭で書いたように構成が本当にきれいだった。ステップを踏んで各部員の意見を部長と我々視聴者が聞き入れるのは秀逸そのもの。
ちなみに今話は花火の時のぐずる秀一がベストでした(笑)。
以上。

 

  構成

【起】ユーフォニアムメンバー

 /オープニング
発表後。
オーディションメンバーの入れ替えが発生。
真由は久美子と席替えをしなくていいと言い出す。ソリストだけど指揮者側には久美子が座れという意味であることを奏が解説。久美子はしっかり変えることを提案。
 /
これによりユーフォ×2、チューバ×4の編成に変更となった。
 /
【ちぐはぐチューニング】
合奏練習。
先生たちからの指導。橋本から一言。ピリピリしていてカチカチだと。
ギャグを口にするも盛大に滑る。場は和む。
音楽は音を楽しむの下り。
 /
練習後、部屋に戻る久美子。
後ろから真由が声をかけるも久美子は臨戦態勢。
真由はいつもの辞退を伝えるも食い気味に反論。
真由からの部屋に一緒に戻ろうという提案を一蹴。


 /
部屋の前で奏と。
真由について。
奏が落選したことを励ます久美子。
奏は意外と落ち込んでいなく、それはこの編成になることはわかっていたから。
ただしそれは別として、久美子には慰めてほしかった。


 /
悪いのは滝先生だったと切り出す奏。
今年の滝は判断基準がぶれている。今回ソリストが変わったのは判断基準が変わったからだと思う。久美子と真由の実力に差はない。府大会から今にかけて明確な差が出来たとは思えない。
久美子は滝を妄信しているわけではないと反論。

【承】幹部と真由

花火。
求からの誘いに切れる秀一。後輩から何かを応援される久美子。
 /
そこに麗奈が現れる。
麗奈はこの結果を最善だと考えている。それに対して落選したことを謝る久美子。また落選した理由を麗奈に聞く。実力は同じくらいだから滝の判断によるし、その判断を信じているとした。
そこに下級生がオーディションの不満を吐きながら登場。麗奈は厳しく注意する。
久美子は麗奈のこの対応に対して、笑いながらちょっとした愚痴の類だから許してあげられないかという感じ。一方麗奈は、部員の滝先生への信頼が揺らぎそれが演奏に出るとした。また滝先生は何も悪くないと。


 /
真由とつばめ。
真由からソリになったことを切り出す。つばめは部長ゆえに推す声が多い事実と、実力的には真由が選ばれてもおかしな点がないとした。そしてだからこそ、滝先生が部長とかではなく実力で先行していることがわかりホッとした。


 /
風呂上りの久美子と麗奈。の元に求が現れ・・・。
秀一がイライラしている。
オーディションの結果に不満を抱いていることを久美子にぶつける秀一。
久美子はそれを聞いて納得していることを笑顔で伝えた。


 /
自動販売機にて久美子と真由。
真由からいつもの辞退の申し出をして久美子が拒否する流れ。


 /
合宿終了
 /アイキャッチ

【転】3年生の意見

リーダー会議。
オーディションによってコンクールメンバーに落ちた部員が落ち込んでいる。そういう部員のモチベーションを維持するにはという議題。
麗奈からはそういう人たちは放置で良いとした。秀一は来年以降もあるからと反発。久美子は時間が解決するからとタイミング見て励ますようにと結論付けた。


 /
部の雰囲気が重い。
麗奈はこのくらいの緊張感があるから曲の完成度が上がっているとした。


 /
会議後、幹部達。
麗奈と秀一の議論。麗奈は去年・一昨年全国金賞を取れなかったことを引き合いに出すことで正論を投げかける。それに対して久美子は目を泳がせながら、麗奈の言う通りとした。
この一言により麗奈は去り、久美子と秀一との会話。
 /
放課後、コンビニにていつもの4人。
麗奈と距離間のある久美子。
部内の雰囲気について触れる葉月。久美子はこの形式のオーディションにより大変だったことを漏らす。
みどりはこの原因を滝先生であるとした。府大会から関西大会にかけて変え過ぎなのではと。また久美子と真由の実力が同じであれば久美子を選ぶべきだった、真由も困っているのではないかと。
葉月はそれを気にしたらオーディションが成り立たない、シンプルに実力で選ばれているから一昨年、去年、今年は納得できた。

【結】久美子vs麗奈

橋の上にて、久美子と麗奈。
麗奈から、滝先生の判断、今のやり方が間違っているかを切り出す。
久美子は判断の理由がわからないことが多いとしたが、麗奈はそこに疑問を抱いたらすべてが崩れる、指導者の方針に従うことは大前提とした。
久美子はさらに理解できない人に対して気持ちに蓋をして妄信しろとはいえないとするも、麗奈は理解できないんじゃなくて努力不足による言い訳が大半とした。
久美子は真っ向から反論。これだけ多くの疑問の声が出ているのに部長として無視はできない、少なくとも今回の件で滝先生のことを全面的に信じているとは言えない。
麗奈「だったら部長失格ね」
対面状態からクロスする形でその場を後にする。


 /
久美子帰宅。
目の下を腫らした久美子。
 /
翌朝、自転車通学する麗奈と電車通学する久美子。
久美子が麗奈を探す様子。
 /
職員室に一番乗りする久美子。
鍵を受けと…らずに、滝先生に質問をする。
 /
そして、次の曲が始まるのです。
 /エンディング