【評価】【感想】響け!ユーフォニアム3 #06 | じゅんぷーのブログ

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▼本作の評価・感想・各話リンクは以下にまとめています。

 

目次
あらすじ
評価
感想
構成

 

ゆらぎのディゾナンス

 

  前置き・・・

3年生となった久美子たちの最初の山場がやってきました。オーディションです。1年生の時とは違い部長・3年生としての立場があり、またソロオーディションの当事者となり、そして残念なことに何回もあり・・・。あの時とは何もかもが異なる状況でのオーディションで、視聴者としてもどことない不安があります。また久美子に限らず葉月や奏、1年生などが受かるのかどうかもこちらを不安にさせる要因ですね。麗奈だけが不安とは無縁。

 

  あらすじ/スタッフ

修学旅行もあっという間に終わり、コンクール府大会メンバーを決めるオーディションが近づいてきた。
部員たちが練習に励む中、真由は転校してきたばかりの自分がオーディションを受け、コンクールの舞台で吹くことに対して申し訳なさを感じているという。
北宇治は実力主義であると説く久美子だったが、真由は納得した様子はなく……。
そして運命のオーディション当日を迎える。

 

  評価:13/15点

 *各5点満点で評価する

脚本(シナリオ+構成)

  点数:3

ポイント:全体構成的に仕方がないと思いますがすっ飛ばしますね。前回のあがた祭りから修学旅行があった、そして今話でもオーディション後にすぐに府大会になりました。さすがに早すぎます。期待値が高かった分だけ、この展開には驚きを感じています。ただし、メインとなるオーディションについてはちゃんとした構成だった。オーディション前のユーフォ組での会話を入れ、その後クッション(進路について新たな価値観の描写)を挟んで、オーディション、オーディション後の疑念という感じだった。ちゃんと起承転結の作りが出来ていたと思います。

キャラクター

  点数:5

ポイント:こういう仲間うちなのに感情の向きが全く変わるような回だとキャストの重要性がよくわかる。こと本作品に関してはピッタリな配役がなされていると思いました。すみません、そんなこと関係なく、葉月がコンクールメンバーに選ばれただけで高評価間違いなしでした(笑)。これまでのユーフォシリーズが作り上げてきたネタをこの第6話で回収した形ですね。にしては盛り上がりが薄いとも取れるが。また滝先生の配役が櫻井でよかったなと感じました。素人意見ですが、あのトーンで突き放すような言い方ができる声優は数少ないと思います。不祥事?が影響しなくてよかったな。

演出(作画+美術+音響+etc)

  点数:5

ポイント:今話ではわからせるような作画はなりを潜めていたが、作画のレベルが勿論高いものを維持していた。加えてキャラクターの感情がビジュアルから伝わるような工夫がなされていた。単純だがプラスの感情の時はキャラがよく動き、その逆の時はほとんど動きがない。またこれもありがちだがキャラクターに影を落とすことで発しているセリフとは裏腹にマイナスの感情を持っていることを表現していたりした。つまりいつも通りなんですが(笑)

 

  感想

オーディションがまさか1話で終わるとは思ってなかった。

さてオーディションということで絶対何か問題を起こして次回に続くのだろうと思ってました。問題は起こりましたが大事に至ることはなかったですね。こういう収まり方ってどこかで痛い目見そうで怖い。

さて本編について少し振り返ります。真由が撮影した写真から彼女自身は当事者になりたくないという心理を持っていることを表しているのでしょうかね?わかりません。ただもしそうだとしたら、そんな彼女が唯一相談?しているのが久美子であるのがかわいそう。久美子から遠ざけられているわけですし。そして今話で何回かあるユーフォ組の会話。というより真由vs奏with久美子って感じでしょうか。すべて久美子が言葉を濁す形で終わってしまっている点、久美子は真由の考え方を理解してしまっているのかもしれない。ただしそれにしても真由の発言は失礼ですね(笑)。にもかかわらず視聴者サイドが不快感を感じないのはその言葉を受けているのもまた奏だからなのでしょうかね。ユーフォは大々的にやり取りがありましたが、チューバ組もいくつかありました。さつきとすずめですね。オーディション前とオーディション中にすずめに優しく先輩する描写があったにもかかわらずオーディションの結果は無常でした。このことについては、みれいも久美子も納得ができていないようだ。つまり部員全員が納得できていないといっても過言ではないのだ。恐らくみれいの"神格化"という言葉を受けて、滝に意見を言うことにした久美子。多分みれいとの会話によって不信感を抱いたのだろうが、滝との会話-完成度の為に手段を択ばない-からより不信感を抱くことになったんじゃないでしょうかね。この辺りは難しいですね。滝については麗奈からも出てきます。麗奈の口から出る言葉なのでもちろんプラスのことです。こんな感じに、真由との関係性、滝への不信感、進路についてと悩みの種が多すぎる久美子。にもかかわらずあすかや夏紀のような相談できる相手がいない状況であり、つまるところ自身で気づいていないかもしれないが追い詰められているのである。次回いきなり府大会なんですけどかなり不安ですね。アニメ作品という特性上必ず関西大会に進みますが、何かしら問題が置きそうですね。

ここまで今話の暗い面についてまとめてしまったので明るい面についても触れないとですね。と言っても梓と葉月についてだけですが(久美子がソロに決まることは見えていたので割愛)。梓と出会った久美子は、また音大に行くことを勧められて少々うんざりしていました。が、その後彼女の話を聞く中で音大に進む選択しを拾い上げたように感じました。梓のバサッと音楽を捨てられないといったセリフはこの作品の的を射ているように感じたしそれは久美子も理解したんだと思う。そして葉月。思わず涙してしまった。これまでの2年間で苦い思いをしてきた葉月が受かったのは素直にうれしかった。燕がどうなったのかが気になるが・・・。感想としてはこんなところですかね。

先に述べていますが、次回の府大会は不安しかないし、この急かすような展開を作っている京アニにも不安を感じてしまいました。私はユーフォ4で決着をつけるのかと思っていましたが、今期で関西大会まで終わらせて残りは映画みたいな展開ですかね・・・。1年生の時のように2クールのような構成を期待していたが、1クール+映画とかだとさすがに寒いですね。

以上です。

 

  構成

【起】真由とオーディション

幹部ノート

真由の写真で修学旅行があったことがわかる。その写真には真由があまり映っていない。
当事者になりたくないことを示しているのかな?



合奏練習
パート練習。すずめと弥生に対してチューナーの合わせ方を教えるさつき。
その横でユーフォニアム組。奏の間違いをただす3年生たち。
オーディションでの部員の関係を敵と奏が表現したことでオーディション辞退について考える真由。
真由はずっとやってきたメンバーを押しのけて自身が出ることに否定的。
真由の真意は、真由が選ばれることでうれしい人間がいるかどうか。これに対して久美子は具合悪そうにして「全員」と答える。
奏が去年自身が手を抜いたことで久美子に怒られたことを話しこの場は終了。



久美子は一年生の時のトランペットソロオーディションのことを思い出す。
そんな時麗奈が下級生に指導する風景を見る。何を思ったのだろうか。

【承】梓と進路

帰り道、いつもの橋の上で梓と遭遇。
いつものベンチで進路について会話をする。
梓は音大を目指すがプロを目指しているわけではない。また今バサッと音楽をやめることに恐怖を感じている。またこれから音楽を続けていく中でやりたいことが見えるかもしれない。
これは久美子がこれまで持ち合わせていなかった価値観だった。

【転】オーディション

チューバ組、すずめが終了したところでさつきがすずめを慰める。
ユーフォ組の番だ。かほが終わったところで奏が演奏中。
3年生の二人は何人が選ばれるのかを話しながら、久美子は去年の奏のオーディションでの出来事を思い出していた。
そんな久美子のわずかな予想は外れ、真由はいつも通り吹いたのだ。
そして次は久美子のオーディション。真由の演奏を聴いて久美子のやる気スイッチが入った、今年で最後だと。


/アイキャッチ
音楽室にて麗奈のありがたいお言葉。
松本先生からオーディションの結果発表。
トランペットから順当に選ばれる中、久美子、真由、奏が選ばれる。
チューバは葉月が選ばれ、みれい、そして何とすずめが選ばれたのだ。



事後廊下にて、喜びを爆発させるチューバから葉月とすずめ。
その裏でさつきが落ち込むが葉月が励ます。

ユーフォ組も喜ぶが、真由の素晴らしい性格から生み出される一言(笑)によって奏と一触即発。

【結】滝昇

低音部屋にて久美子とみれい。
さつきが落ちた件について、なぜすずめが選ばれたのか。久美子もまた意外だと思っていた。
久美子は滝先生を信じている。みれいはその言葉を信じるが、1,2年生は滝先生のことを3年生ほど神格化していないことを認識してほしいと。



久美子の個人練。
自身の気持ちを落ち着かせるべく「響け!ユーフォニアム」を演奏。
そこに真由が現れることで演奏を中断。
真由は今吹いていた曲を尋ねるが、久美子はしぶしぶの回答になる。自身のことを知られることに抵抗があるのだ特に真由に対しては。

部活後、滝先生に鍵を返す久美子。オーディションについて相談する。チューバの件だ。
滝はアンサンブルコンテストを引き合いに出す、完成度を求めていたこと。
すずめの魅力は音量にある。限られた人数で演奏する中で音量を出すことは相当に重要であるとし、高音域などの難しいところはすずめには吹かないようにする。
この滝の意見を聞き久美子は不信感?を抱いたようなリアクションをしたうえで、全国に連れて行ってくれるんですよねと聞く。
滝はみんなの力で行くのだとし、ユーフォのソリを楽しみにしていると言いその場は終了。

部屋を出ると麗奈と遭遇しともに帰宅。
麗奈はソリを久美子と吹けることを喜んでいて、これが全国まで続けば全国金取れることを確信している。
そして麗奈が滝先生のことを出すと久美子は何か(不信感?)を思い出したかのようなリアクション。



府大会
ドラムメジャーの一言と、部長からいつもの。
そして 次の曲が始まるのです。