「わかっている」「やっている」つもりが「できてなかった」と知る機会は大切だよ | 柴田朋子~キャリアデザインでHAPPYになろう~

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↑今朝の空。なんだか秋だね

優しい人たちで、子育てには何が必要かもよくわかっている人たちによくお招きされる。土曜日は福岡までキミチャレの報告会に、今日は阿久比まで貿易ゲームをやりにと、子どもたちのために熱心な活動を繰り広げるみなさんに会ってきた。ほんと頭が下がる。



心の底から思うのだけれど、自分も含めて「できている」つもりと「現実」には落差がある。意地悪じゃなく普通に見ていてもSNSの投稿にはそんな「自己認識のズレ」はあふれかえっている。きっとわたしもそうなのだろう(イタイけど)。
ただ、自分が心からこれはきっと(みなさんよりは)できていると確信できるのは、子どもたちを前に「待つ」ということ。過度な期待もしないし、過剰に気遣いもしないで待つということには自信がある。


それは子どもたちのことをどうでもいいと思っているからではなく、ただ待つって決めているから。だいたい待ってたほうがいいことがあるのでね(笑)。


この夏、市民団体主催のキミチャレ的な活動が2つ動いている。一つは福岡(朝倉)でもう一つは長久手。そのどちらもやりたいと手を挙げた市民有志の人たちが、ほんとうに真摯に子どもたちをサポートしようと立ち上がったのだけど、ふたを開けてみたら見守ることの難しさがさく裂している(笑)。

事前に私の話をさんざん聞いて、これはいいね、ダイジだね、って心から納得してやり始めたのに、そんな人たちですらびっくりするほど待てない(笑)。待てないだけじゃなく、子どもたちの活動に力を貸したくてたまらなくなる(我慢しているんだけど、連絡がなかったり、頼りにされなかったりしてモヤモヤしている・笑)。


大人の目から見たらもっと~してあげたい、もっと〇〇できたらいいのに、もっともっと、どうせなら・・・が広がる。

面白いのはサポーターであり、チャレンジャーの親でもあるという立場の人の言葉。サポートする意味はわかっているのに、親の立場で子どものチャレンジを横目に見て「なんで~~なのかな(焦)」みたいな欲求をサポーターにぼやいて、サポーターに「いや、それはでも〇〇ちゃんがこういってるんだからいいんじゃないの」とたしなめられて、はっとする、とかね(笑)。


そして気づく。「わたしはもっとちゃんとわかっているつもりだったのに、これって普段はもっと口出しして指示してるってことだよね」と。


今日は貿易ゲームで、大人1人に子ども5人のグループでゲームを戦ったあとの振り返りタイムのときのこと、「大人1人、子ども1人発表してね」と伝えたところ、子どもの発表で手間取るグループがいくつかあった。発表担当になったのにいざ言われたらもじもじして黙りこむっていう、よくあるやつね(主に男子・笑)。

 

それを大人が「〇〇って言えばいいから」とつい、お手伝いのつもりでささやく。私が「いやそれ、いらないから」と止める。「待ってるから自分の言葉で一言教えて」と待つ。我慢大会には自信がある私(笑)。実際には1、2分のことで、たいして待つわけじゃないのに、身近な大人は待てない。もちろん全体を見て気を遣ってくれているからでもあるけど、そこはもう待とうよ、って思う。


意見がなかなか言えない子というのはいくらでもいて、それは別に構わない。最初からべらべらしゃべれる子ばかりじゃないのはわかっているから。でもね、言う機会を保障するには待たないとねって思う。それでも言わなかったとしても、ね。

大人を見ていても「苦手だから」と言わずに来た人は言えるようにならない。大人のことは自分でどうぞって思うけれどさ。


こんな話はわたしのブログを読んでくれている心ある大人はみな「そりゃそうだよね」って言う。でもね、わたしの知る限り「わかっている」からといって「やっているつもり」だからって、現実にはこうして「待てない」し「助けたがる」ってことが、どこでも起こる。人は自分のことがほんとにわからない生き物なんだと痛感する(もちろん私も)。

子どもに関わる大人は、そのことを念頭に置いておいてほしい。

あなたがやっているつもりのことは、半分くらいしかできていないのだと。いつだって大人はしすぎてしまっているんだってことをね。

 

 

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